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特集「あたりまえ」の水道が続く未来のために(1)

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愛知県田原市

蛇口をひねると、いつでもきれいな水が使える、そんな「あたりまえ」の生活を支える水道。
水道施設は、水道管をはじめ浄水場、ダムなどさまざまなものがあります。水道料金には消費した水の代金という意味だけでなく、水道施設という財産に投資し、将来に引き継ぐという意味があります。どのような水道を自分たちの財産として維持し、引き継いでいきたいか考えてみましょう。

■水道料金はどんなことに使われている?
水道で水を届けるためには、水を集めてきれいにする施設を造り、水道管を地面に埋める必要があります。そのためには莫大なコストがかかるので、工事は少しずつ順番に行います。

■私たちが払っている水道料金はいくら?

○1カ月の水道料金(20,000ℓ使用した場合)

口径13mmまたは家事用で月20,000ℓ(20立方メートル)使用(1世帯当たりの一般的な水道使用量)
価格帯別事業者数総数…1,312(全国の上水道事業者)(用水供給事業者を除く)
下水道料金は含まれておりません
出典:いま知りたい水道ー日本の水道を考えるー(厚生労働省医薬・生活衛生局水道課)

○1カ月の水道料金
全国平均 約3,300円

水道料金は、独立採算で運営できるように料金を決めています。
○田原市 2,794円
全国平均よりも安い!
※水1ℓ当たり約0.14円

■水道水が私たちの家庭に届くまで
田原市の水道は、約95%を豊川用水を水源とする愛知県営水道を利用しています。
宇連ダム・大島ダム(新城市)に降った雨は、新城市の取水施設・大野頭首工、豊川用水の水を渥美半島へ流す分岐点である東西分水工を通り、豊川用水東部幹線から万場調整池などに貯められ、豊橋南部浄水場で沈でん、消毒、ろ過されて、きれいな水道水に処理されます。
豊橋南部浄水場で作られた水道水は、田原市の六連配水場、赤羽根受水場、和地受水場から配水池などを経由しながら、自然流下やポンプによる加圧により、それぞれの地区に配水しています。

市内にある受水場や配水場は、豊橋南部浄水場で作られた水道水を一時的に貯めておく施設です。災害時に、水道水を貯めておく役割もあります。

■私たちの暮らしを支える「豊川用水」
豊川用水は、豊川から水を引いて、家庭に届く水道用水や、農家が使う農業用水、工場などで使う工業用水として利用されています。
豊川用水は、1年間に約2億3,690万立方メートルの水が使われています。農業用水が約7割、家庭の水道用水が約2割を占めており、私たちの暮らしと農業を支えています。

■豊川用水を発案した高松町出身の近藤寿市郎
現在の高松町出身の近藤寿市郎は、国民の自由と権利を国に求めて立ち上がった人の一人で、戦争中には豊橋市長を務めた人です。
大正10年(1921)、東南アジア視察の際に見たオランダの水利事業を参考に豊川用水を考えました。戦争が終わり、建設工事が進みましたが、昭和35年(1960)、豊川用水の完成を見ることなく89歳で亡くなりました。
その後、豊川用水は昭和43年(1968)6月に全面通水を実現し、多くの人々に恩恵をもたらしました。
出典:みんなをつなぐ豊川用水(豊川用水二期事業促進協議会)

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