■酪農のおはなし
田原市は酪農も盛んで、市内で約5200頭の乳牛が飼育されています。
今回は乳牛について、紹介します。
▼乳牛ってどんな動物?
○品種は?
日本の乳牛は約99%が白黒柄が特徴のホルスタイン種です。性格は穏やかで、寒さに強い牛です。原産地はオランダやドイツのホルスタイン地方です。他にも、ジャージー種という種類もあります。
○体重は?
大人の乳牛の体重は約600~700kgあり、生まれたばかりの子牛でも45~50kgあります。
○1日に食べる餌の量・飲む水の量は?
サイレージや乾草などの粗飼料と穀物類などの濃厚飼料を組み合わせた餌を、1日30kgくらい食べます。水は80~100ℓも飲みます。
また、牛にはたくさんの牧草をよく消化するために、大きな胃が4つあります。1番目の胃はなんと、人間が2人も入れるほどの大きさがあります。
○1日に出す乳の量は?
大きな乳房に乳首が4つあります。食べた餌は栄養になり、血管を通って乳房に運ばれ、乳につくり変えられます。1ℓの乳を作るのに、400~500ℓもの血液の循環が必要のため、牛の乳房には太い血管が走っています。1日で約25~30ℓの乳を出します。
▼今、酪農家が大変!
2022年の飼料高騰により、酪農家は大きな打撃を受けました。それ以降もさらに飼料は高止まり状態にあり、電気料などの経費も上昇するなど、酪農経営は非常に厳しい状況にあります。さらに、乳価の値上げが続き、消費者の牛乳離れも懸念されています。
また、酪農家が減少すると、肉牛農家に供給される子牛も減少してしまうため、肉牛農家への影響も懸念されます。
▼牛乳を飲もう!
牛乳は栄養価が高く、育ち盛りの子どもには欠かせません。また、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防にも有効であると言われています。
いろいろな場面で牛乳・乳製品を消費するなどし、「牛乳を飲んで」地域産業である酪農を応援しましょう。
問い合わせ:農政課
【電話】23-3517
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