横断歩道などで見かけるこの人たちを知っていますか?警察?いや、ボランティアで地域を見守っている碧南交通安全協会の交通指導員たちなんです。
具体的な活動は、春・夏・秋・年末の全国交通安全運動時や交通事故死ゼロの日(毎月ゼロの付く日)などでの立哨(りっしょう)活動、元気ッス!へきなん、大浜てらまちウォーキングなどイベント時の交通指導、各小学校での交通安全教室や高齢者交通安全大会の開催などです。
今回は、多年にわたり交通安全活動に尽力し、それがたたえられ来年1月に優良交通安全協会として全国表彰を受ける碧南交通安全協会の鈴木会長と地区の常任理事を取材しました。
■地域で子どもを見守る
立哨活動は地域の人とコミュニケーションを取る機会でもあり、地域の輪を広げる活動にもなっています。子どもから高齢者まで行き交う皆に挨拶をして、話をする中で「ありがとう」、「ご苦労様です」という感謝の言葉が聞けることはやりがいを感じます。地域の人と交通安全を通じて交流ができるのはこの活動ならではの魅力です。
その中で、子どもの成長を見られるのもとても大きな楽しみの一つです。
小学校1年生になったばかりで大きなランドセルを背負って、一生懸命お兄さんお姉さんと一緒に登校していた子が、少しずつ大きくなって新たに小学生になった子の手を取って、登校していくようになる。そして6年生になり、卒業式で胸に花を挿して登校する子に「立派になったね。卒業おめでとう!」と会話ができるのはすごくうれしい瞬間です。6年間、成長を見守ることができてよかったと感じます。安心して学校に通えるよう、地域で子どもを見守る一助になりたいと思っています。
■積み重ねが大きな一歩に
ただ、だんだんやってくれる人が少なくなってきて苦労しています。元気ッス!へきなんや大浜てらまちウォーキングなどの大きなイベントでは、事故のないように、特に交通安全に気をつかっており、多くの人手が必要です。また、交通指導員も高齢になってきているので、炎天下の中で長時間行うというわけにもいきません。人員を確保することが年々難しくなっているのが現状です。
ただ、その中でも長年にわたる私たちの取り組みの結果が少しずつ現れてきました。
交通事故防止を愛知県、全国で取り組んできたことで愛知県全体としては、2019年に交通事故死者数ワースト1位の返上につながり、そして全国的には2022年で交通事故死者数6年連続の減少や交通安全に対する意識の大きな変化があったと感じます。
地道な積み重ねではありますが、市民の交通安全意識の向上、そして子どもたちの未来のためにこれからも活動を続けていきたいと思います。
日常には車や自転車による危険が常に潜んでいます。交通事故による犠牲が1件でも無くなるよう、碧南交通安全協会はこれからも歩行者やドライバーへ呼び掛けていきます。
■交通指導員募集中です!
碧南交通安全協会では、市内各地区の交通指導員を募集しています。地域の交通安全推進のため、興味のある人はぜひ連絡してください。
詳しくは、碧南交通安全協会
【電話】41-3039
<この記事についてアンケートにご協力ください。>