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自治体の皆さまへ

【防災特集】自助の大切さ 他人事ではない半島の地震(1)

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愛知県美浜町

令和6年の元旦 能登半島を襲った巨大地震は、同じ半島に住む我々に何を教えてくれたのだろうか?
101年前に発生した関東大震災を機に制定された「防災の日」を迎えて改めて防災と対峙するには何を準備すれば良いのかを考えてみる。

■本町の被害想定を知ろう 令和6年能登半島地震の被害状況とライフラインの復旧状況
◇被害状況

◇ライフラインの復旧状況

半島での災害は復旧・復興に大変時間がかかったことから、輸送路が少ない半島(特に、先端地域)の復旧には、想定の日数をはるかに上回ることが改めて再認識されました。

◇本町の南海トラフ想定被害(理論上最大想定モデル)

※津波到達時間(津波高30cmの到達時間)は本紙をご覧ください。

本町では上記のような被害が想定されています。ライフラインが復旧するまでに、私たちは何に気を付けなくてはならないのでしょうか?

■生きるための3の法則
3の法則とは、人間が生きるために必要な基本的条件「(1)呼吸(2)体温(3)水分(4)食料」の重要性を「3」という時間を基に表現したものです。
(1)空気
呼吸が出来なければ、3分程度で死に至ります。
(2)体温(熱中症・低体温症)
体温が約31℃を下回った状態、若しくは41℃を上回った状態が3時間程度継続すると死に至ります。
(3)水分(脱水)
水分を補給しない状態では3日程度で死に至ります。

(4)食べ物(餓死、栄養失調)
食べ物を摂取しなければ3週間程度で死に至ります。

■普段使いの物を備蓄しよう
大規模な災害では、半島のような輸送路が限られている地域では道路が寸断され十分な支援物資が届きません。
本町では少なくとも1週間以上生活できる備蓄品の準備をお願いしています。また、お薬など普段から使う医薬品などは、使い切る前にお医者さんへ受診し、常に一定の量を蓄えておくことも重要です。

◇おススメはローリングストック方式
常温保存が可能な食料品や水、日常生活に不可欠な生活用品は、少し多めに買っておき、使用したら使用した分だけ買い足しておけば、常に一定量の備蓄ができます。これをローリングストック方式といいます。
賞味期限が来た食料品は、おかずやおやつとして活用でき、無理なく普段から災害に備えることができます。
・備える
・日常で使う
・買い足す

■建物倒壊による窒息・圧死から身を守ろう
過去の大規模直下型地震では、死因の多くが建物の倒壊によることが報告されています。特に、旧耐震基準である昭和56年5月31日以前に建てられた家に被害が集中しています。(昭和56年はピンクレディーが解散した年です。)

◇無料耐震診断と耐震改修
町では、昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅を対象に無料の耐震診断を行っています。
耐震診断で危険と判定された住宅の耐震改修を行った際には、最大で100万円の補助金制限があります。
また、耐震シェルターを整備された方には、上限30万円を補助しています。耐震改修により、大規模地震の際、生存率は急激に上昇しますので是非とも無料の耐震診断と耐震改修を積極的にご利用ください。

◇家具転倒防止
ご自宅の家具に固定金具を設置する場合、設置前に役場へ連絡いただくと固定工事費用の一部を補助します。

■津波(溺死)から高台へ逃げよう
津波と聞き、高台へ逃げることは、命を守るうえで大切です。南海トラフ地震で発生が危惧されている津波は、深い海底では、時速約800km程で、陸地に近づくにつれて速度は遅くなりますが、それでも到達時は時速約40kmの速度で津波は襲ってきます。津波の高さや、注意報、警報等の如何に関わらず、津波と聞いたら高台へ逃げてください。

◇50cmの津波でも命の危険
一般的な軽乗用車のタイヤの直径は55cm位です。タイヤが完全に水没すると車は水に浮くと言われています。海水であればもっと浅い水深でも車は浮きます。津波注意報は20cm~1mで発表されますので、注意報だからといって安心ではありません(車が浮けば、後は流されるだけです)。
また、津波の高さが70cmになると健康な人でも流されるとの実験結果が出ていますので、津波の高さに一喜一憂してはいけません。

◇何処へ逃げる?
突然の地震、ほとんどの住民は、急いで避難所へ避難しますが地震直後の場合、直ぐには避難所は開設されていません。また、避難所への道は限られているので大渋滞を引き起こすことも有ります。津波の時は自宅から一番近い高台に避難することが重要ですが…
(1)高台は何処か?
(2)どの道を使うのか?
(3)危険な箇所はあるのか?
(4)どういった手段で避難するのか?(車を使用する場合も)
などなど、日頃から確認しておかなければならないことが多くあります。日課の散歩や歩いての買い物などを定期的に行って、イザという時に何処へ逃げるのかを考えておきましょう。

津波の時は避難所よりも高台へ避難し後からゆっくりと避難所へ

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