■風をおくる道具…うちわ
“うちわ”は「団扇」と漢字で書き、手であおいで風を起こすものとして、昔からあり、ほとんど形が変わらなかった道具の1つです。
形は、上部の扇部と下部の柄からなり、扇部は細く薄く割った竹の部分に紙や絹を貼りつけ、絵柄や模様などが描かれています。
古来より、色々な方面で使われていた“うちわ”でしたが、江戸時代には夏場の涼のためや炊事、おしゃれ小道具などとして一般大衆に広まりました。
明治時代に入ると、外国人に扇部に描かれた美しい絵柄が評価され、外国に輸出されるようになりました。街中で商家や寺社の配布用として名前や広告が記載された“うちわ”が増えました。昭和40年代以降は、扇風機やクーラーの普及で生活環境が変化し、“うちわ”の使用が減りましたが、その後夏場の涼をとる道具としてや日本の風情を楽しむ祭り・花火大会でのファションの1つとして活躍しはじめました。
最近は、若者の間でキャンプやバーベキュウが流行し、炊事の時に使う道具として定着しています。
*ミニ知識
◇日本3大うちわ…日本の伝統工芸品の指定品
・丸亀うちわ(香川県)
・京うちわ(京都府)
・房州うちわ(千葉県)
「美浜海遊祭」とは
昭和31年(1956)に始まった夏の海祭り“かっぱカーニバル”から平成4年(1992)に改名されたイベント名です。
所蔵:美浜町教育委員会
問合せ:生涯学習課
【電話】82-5200
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