平成30年6月に発生した大阪北部を震源とする地震では、ブロック塀などの倒壊によって尊い命が失われました。
ブロック塀などが倒壊しないための最低限の基準が建築基準法で定められています。
ブロック塀は私有財産ですので、所有者の責任における維持管理が必要です。ブロック塀の所有者が管理責任を果たさず、他人に損害を与えた時は、自然災害による事故であっても責任が生じる場合があります。
既設のブロック塀は、基準に従い設置されていない場合や劣化の具合によって倒壊のおそれがありますので、所有者の方は安全点検の実施をお願いします。
■ブロック塀の点検のチェックポイント
まず外観で下記の(1)~(5)をチェックし、ひとつでも不適合がある場合は建築士などの専門家に相談しましょう。詳しいことを知りたい場合は、問い合わせ先へお願いします。
◆外観でチェック
(1)高さ
塀の高さは地盤から2.2m以下か
(2)厚さ
塀の厚さは10cm以上か
(塀の高さが2mを超え、2.2m以下の場合は15cm以上)
(3)控え壁
塀の高さが1.2mを超える場合、塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか
(4)基礎
コンクリートの基礎があるか
(5)外見
塀に傾き、ぐらつき、ひび割れなどはないか
◆専門家に相談しましょう
(6)鉄筋
・塀の中に直径9mm以上の鉄筋が、縦横とも80cm間隔以下で配置されており、縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか
・塀の高さが1.2mを超える場合、基礎の根入れ深さは30cm以上か
⚪︎れんが造、石造や鉄筋のないブロック造の場合は、下記の項目をチェックしましょう。
・塀の高さは地盤から1.2m以下か
・塀の厚さは十分か
・塀の長さ4m以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突出した控え壁があるか
・基礎があるか
・塀に傾き、ぐらつき、ひび割れなどはないか
・基礎の根入れ深さは20cm以上か〈専門家に相談しましょう〉
※危険と思われる場合は、速やかに通行者への注意表示(通行注意など)をしていただくとともに、補修または撤去をお願いします。
■ブロック塀等撤去費補助金について
町民の生命、身体と財産を保護するとともに、避難に必要な経路を確保するため、地震により倒壊するおそれのあるブロック塀などの撤去を実施する方に対し、予算の範囲内で補助金を交付します。
⚪︎補助の対象
町内のブロック塀などの所有者が、道路および公共施設の敷地に面する全てのブロック塀などを撤去する工事。
⚪︎補助金額
ブロック塀などの撤去に要した経費と撤去したブロック塀などの延長に1万円/mを乗じた額のいずれか少ない額の1/2(上限10万円)を補助。
問い合わせ先:建設課
【電話】62-0528
<この記事についてアンケートにご協力ください。>