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自治体の皆さまへ

【特集】豊かな時間を、このまちで。-シニアライフの楽しみ方-(1)

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愛知県豊川市

皆さんは、自分や家族の老後の過ごし方について考えたことはありますか。会社を定年退職したり、子どもが自立して手が離れたりするなど、これまで少なかった自由な時間が増え、今後の過ごし方に悩む方もいるのではないでしょうか。令和6年版高齢社会白書によると、健康的な生活を送ることができる期間「健康寿命」の平均は、男性が72.68年、女性が75.38年です。健康寿命を延ばすためには、若いうちから運動をしたり栄養に気を使ったりするだけでなく、社会活動への参加も重要だといわれています。
今回の特集では、老後を楽しく自分らしく過ごしている方の声や、市内で行われている社会活動などを紹介します。詳しいことは、介護高齢課へお問い合わせください。
【電話】0533-89-2105

■「自分のための活動が誰かの役にも立っている」
◆夏目和夫さん(83歳)
趣味は、石に篆書体(てんしょたい)の文字を彫り、はんこを作ること。毎年の年賀状にも押しているそう。

認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」。年齢を感じさせない軽いフットワークで活躍する夏目さんにお話を伺いました。

◇地域の人とのつながりが大切
光学用品の備品取り付けの会社を営んでいた夏目さん。70歳頃、病気の影響で会社をたたみました。「病気が分かり手術をしたが、当時はとても落ち込んだ」と夏目さんは振り返ります。
家で過ごす時間が多くなっていた中、町内会の仕事を任され地域住民と接するようになると「このまま家にいるだけではいけない。もっと外に出て誰かと関わろう」と思うようになったと話します。民生委員を約4年務めるなど外に出ることも多くなった夏目さんは、誰かと話す機会を増やし、自分の認知症予防も兼ねることができればと、市の認知症サポーター養成講座や介護予防サポーター養成講座を受講。また、今年から発足した認知症サポーターと認知症当事者やその家族などからなる「チームオレンジとよかわ」の一員としても活動しています。

◇誰かと関わると自分も元気になれます
「自分のためと思って始めたこの活動が、誰かの役にも立っている」と話す夏目さん。人と接することで気持ちが晴れ、良い気分転換にもなるといい、夏目さんの明るい人柄で周囲の人も自然と笑顔に。中央図書館で修理本ボランティアとしても活動するなど、活躍の場を広げている夏目さんの目標は「中途半端にせず自分が動けるうちは続ける」。これからも夏目さんの活動は続きます。

■「いつまでも楽しく元気に過ごしていきたい」
◆白井俊子さん(71歳)
趣味は編み物をすること。その他にも畑で野菜を育てたり、昨年4月からは卓球にもチャレンジしたりしている。

点字ボランティアサークル「あめんぼうの会」の立ち上げメンバーとして、現在も活動を続けている。地域のふれあいサロンでも定期的に催しを行うなど、忙しい毎日を過ごす白井さんの元気の秘密を探りました。

◇生まれ育った豊川でできることを
教員として、30歳半ばまで中学校に勤めていた白井さん。家族の体調悪化のため退職したものの、どんな形でも地域と関わることは続けていました。幼い頃、近所に目の不自由な方がいたことがきっかけで点字に興味を持ち、「いつか点字を読めるようになりたい」と思っていた白井さんは、退職後に点字講座を受講し、点字ボランティアサークル「あめんぼうの会」の立ち上げメンバーに。あめんぼうの会では、小学校の福祉実践教室で点字を教えたり、広報とよかわなどを点字に訳す作業をしたりしています。白井さんは「時代が変わるにつれて新しい言葉も増える。みんなで話し合って、どう点字に訳すかを相談している」と話します。

◇好きなことを見つけて楽しく過ごしています
ボランティア活動以外にも、地域のふれあいサロンで季節の催しや、警察や保健センターなどからゲストを招いての講演を企画しています。また、子どもの通学を見守る活動なども行い、毎日を忙しく過ごしています。
「小さなことでも続けていくことが大切。無駄なことは一つもない。どうせ一日を過ごすのなら、楽しく過ごした方がいいじゃないですか」と、人生をとことん楽しむ白井さん。これからもあふれるパワーで活動し続けます。

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