■春の七草のひとつでよく料理に使われる セリ
セリはセリ科セリ属の多年草です。日本原産で水田の畔道や湿地などに生え、野菜として栽培もされています。独特の強い香りと歯触りに特徴があります。
和名セリの語源は、若葉の成長が競り合うように背丈(せたけ)を伸ばし群生して見えることから、「競り(セリ)」と言われています。
日本原産で日本全土に自生しています。中国、台湾などの東アジアや、東南アジアの北半球一帯と、オーストラリア大陸に渡って広く分布しています。
茎や葉などに芳香(ほうこう)があり、若い芽と根は古くから季節野菜として珍重され、春の七草として七草粥(ななくさがゆ)にも使われています。セリは鍋物や油炒め、おひたし、天ぷらなどで食べます。
姿かたちがよく似ている毒草のドクゼリに注意してください。セリと同じような場所に生えるため、特に春先の若芽はセリと間違いやすいドクゼリは地下茎が緑色で太いタケノコ状の節があり、横に這(は)わず、セリ独特の芳香がありません。
豊明市史(自然)編集員 小笠原 昇一
【お詫びと訂正】
広報とよあけ5月号P34「とよあけの自然」ヒメコバンソウの学名誤りがありました。深くお詫び申し上げます。
誤:Briza maxima L.
正:Briza minor L.
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