「じょうぶでおらんかさ」という願いを叶えるためみんなで健康づくりに取り組みましょう。
■腎臓には大切な役割があります
(1)血液をろ過して、血液中の老廃物を尿として排出します。
(2)体内の水分量を調整します。
(3)血圧を調節します。
(4)血液を作るためのホルモンをつくります。
(5)骨を丈夫に保ちます。
腎臓は、そらまめの形をした握りこぶしくらいの大きさの臓器で、腰の辺りに左右一つずつあります。
1個の腎臓に毛細血管の糸球体が約100万個あります。
毛細血管の糸玉に傷がつくと、たんぱくが尿へもれていきます。
腎臓の機能が低下した状態やたんぱく尿陽性が持続する状態を慢性腎臓病(CKD(シーケーディー))といいます。
自覚症状がないため放置すると、機能が悪くなり、むくみや貧血が進み、さらに進行すると透析が必要になります。
■健診・人間ドックをCKD対策に活用しよう
健診では血液検査と尿検査を実施しています。この検査で腎臓の状態が分かります。
腎臓がどのような状態か知るためにも、年に一度は必ず健診を受けましょう。
◇血液検査:eGFR(イー・ジー・エフ・アール)
正常…60%以上
eGFRは老廃物を尿へ出す力で、数値が低いほど腎機能が低下しています。
要注意…60%未満→適切な治療を受ける!
◇尿検査:たんぱく尿
正常…ー(陰性)、±
たんぱく尿は腎臓の涙です。腎臓が泣いている原因を探して、解決することが大切です。
要注意…+以上(陽性)→適切な治療を受ける!
■腎臓を守るために
腎臓に負担をかける生活習慣に心当たりはありませんか
・肥満
・運動不足
・飲み過ぎ
・塩分・たんぱく質のとり過ぎ
・喫煙
◇腎臓に負担をかけない生活習慣のポイント
・バランスの良い食事
・減塩
・たんぱく質は適切に摂取
・適正飲酒
・適切な水分摂取
・ストレスをため込まない
・充分な睡眠
・禁煙適正服薬適度な運動
◇CKDを予防する取り組み
医療機関での検査や集団健診の結果、腎臓の機能低下が心配される方に「CKD啓発シール」をお配りすることがありますので、お薬手帳に貼ってご活用ください。
◇活用のしかた
受診の際や調剤薬局でCKD啓発シールを見せます。
↓
あなたの腎臓機能に適した薬の処方につながります。
■ポリファーマシーは腎臓にも負担がかかります
多くの薬を服用していることで、副作用を招いたり正しく薬が飲めなくなってしまっている状態をポリファーマシーといいます。
佐渡市国民健康保険では、ポリファーマシーが心配される方へ「お薬情報のお知らせ」を7月末・8月末頃に送付します。
お知らせが届いたら、担当医・薬局・薬剤師へ相談に行きましょう。
お問い合わせ:
市民課保険年金係【電話】63-5112
健康医療対策課【電話】63-3115
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