■佐渡高校
本間 縁(ほんま えにし) 議員
私たちのグループでは、佐渡市の人口減少に対する施策を考えました。
佐渡市の歳出予算約480億円から不必要なところを抜き出して、子どもを産み育てやすい環境の整備を行っていかなければ、人口減少の根本的な解決には至らないのではないかと考えます。佐渡市としては、どのようにお考えでしょうか。
■答弁 渡辺市長
佐渡市では、大きく3つの支援を実施することにより子どもを産み育てやすい環境整備に努めています。
1つ目が、心の支援として、妊娠の届出時から妊婦・子育て世帯に寄り添い、助産師などが訪問するなど、ライフステージに応じた支援を実施しています。また、出産前後において育児の悩みについて誰もが集(つど)い相談でき、同年代の子どもを持つ親同士の交流の場となる「地域子育て支援センター」を市内4か所に開設しています。
来年度には、子育て中の親子や学生が気軽に集まり、子育ての相談や情報提供のほか、学生たちが自由に学ぶことができる「子育て交流ひろば」を佐和田地区に開設予定です。
2つ目が、経済的支援として、子どもの誕生を祝い10万円を支給する出生祝金、第3子目以降として出生した児童に対し総額190万円を支給する多子世帯出産成長祝金事業に加え、保育料2人目無償化や医療費助成などを実施しています。
3つ目が、保護者の就労支援として、保護者が就労などにより家庭にいない小学生が安全に楽しく過ごせる「放課後児童クラブ」など、支援の充実に取り組んでいるところです。
社会保障などの目的が定められた歳出予算の中で、480億円うち10億を超える支援を実施しています。これらの取り組みを通じて、安心して産み育てる島をつくりたいと考えています。
■明誠高校
関東 倖輝(かんとう こうき) 議員
若者のUターン数を上げる施策について提案します。
市民が主体となって動く地域の賑わい創出のための活動に行政の支援をお願いできないでしょうか。例えば、7月15日に真野新町大神宮で行われたバンブーフェスティバルは、1人の大学生が企画し、明誠高校と佐渡高校、特別支援学校の生徒が運営しました。今年で3年目を迎え、かなり盛り上がりました。
■答弁 企画部 笠井副部長
市民主体の地域活動への行政支援に関しては、「元気な地域づくり支援事業補助金」により、個性豊かで活力ある地域づくりを推進し、市民が主体となって取り組む市内の団体のコミュニティ活動の事業に対して活動費の一部を支援しています。
また、「大学と地域が連携した地域づくり応援事業補助金」により、市内の住民との交流を通じた地域づくり活動を行う大学などのグループに対し、活動費の一部を支援しています。
これらの行政支援については、いずれも地域産業振興課が所管していますので、事前にご相談ください。
■佐渡総合高校
山本 三晴(やまもと みつはる) 議員
白川 藍花(しらか あいか) 議員
藤原 広人(ふじはら ひろと) 議員
現在は、ジェットフォイルの両津港到着にも対応できていないバスダイヤを、十分なダイヤに戻すために、佐渡観光者の人数および佐渡汽船運行計画をパターン別に教えてください。これを支え得る路線バスの台数と運転手数、その他の利用予定の民間バス、提携民間車両と運転手数をどのくらいの数で想定していますか。地域交通のグランドデザインと、それを支える地域インフラのパターンを挙げて示してください。
■答弁 観光振興部小林部長
路線バスのジェットフォイルダイヤへの接続について、本線などの路線バスは、基本的にはカーフェリーに接続できるよう運行しているため、ジェットフォイルとの接続は、約1時間以内の待ち時間となっており、運転士不足により運行本数が限られる現状では、これ以上の増便は難しい状況です。
これからの地域を支える交通については、運転士不足により減便や休廃止となる路線沿線を中心に、市営コミュニティバスの運行やスクールバスへの混乗、自家用車を使って有償で人を 運ぶ「佐渡版ライドシェア」の試みなど、様々な交通資源を総動員して地域交通の確保に取り組んでいます。
また、観光客の島内交通確保については、路線バスの観光地への延伸のほか、世界遺産登録後の観光客増加対策として、両津港から相川へのライナーバス、相川地区の周遊バス、鶴子・笹川へのツアーバスを運行しており、また、トレッキングのためのドンデンライナーバスや大野亀へのカンゾウライナーバスなど多様化する観光に対応したバスの運行も行っています。
高校生議会の模様は、112ch(CNSテレビ)の特別番組で9月に放送します。ぜひ、ご覧ください!
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