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文化財あれこれ(2)

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新潟県南魚沼市

■縄文時代の三角形△
遺跡の発掘調査では、しばしばどのように使われていたのかよくわからないものが出土します。今回はその1つを紹介します。
今から約5,500年前の縄文時代中期の遺跡から見つかっているもので、三角形をした素焼きの土製品があります。三角形土版(どばん)・三角壔(とう)形土製品と呼ばれ、表面には縄文土器の文様にも見られる刺突や沈線などの装飾が施されています。
特に三角形土版は、市内では上ノ台I遺跡〔小栗山〕や五丁歩遺跡〔五丁歩〕などからも出土していますが、津南町の道尻手(どうじって)遺跡から非常に多く出土しています。この小さな三角形の中にみぞおちのようにも見える凹凸がつくものもあることから、人型の土製品「土偶」の胴部を簡略化したものと考えられています。また、縄文時代の人々は三角形という形に神秘的な力を見出していたという考えもあります。

問合せ:社会教育課文化振興係
【電話】773・3756

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