4月18日(木)に全国の小学6年生と中学3年生を対象に、小学生は国語と算数の2教科、中学生は国語と数学の2教科で、全国学力・学習状況調査が実施されました。平均正答率と学習状況などの傾向について全国・県と比較した結果をお知らせします。
1 全国・県の平均正答率との比較
・全国・県よりも低いながら、昨年度と比較して学力向上の兆しが見えます
〔小学6年生の平均正答率〕
〔中学3年生の平均正答率〕
昨年度と比較して小学6年国語以外の数値がやや上がったものの、全ての教科で、全国・県の平均正答率を下回りました。両教科で共通している課題は、文章やグラフを正しくとらえ、それを基に自分の考えなどを正しく表現することです。課題の解決に向け、問題文などのさまざまな情報を正しくとらえるために「読む力」の育成が重要であると考え、各学校では学力向上に向け「読む力」を大切にした授業へと改善を進めています。
2 生活習慣や学習環境などに関する調査結果から(ICTの活用)
・南魚沼市の中学生は、学校のさまざまな教育活動でICTを活用しています
〔これまでに受けた授業で、PC・タブレットなどのICT 機器を、どの程度使用したか〕
南魚沼市では、電子黒板の導入など、ICT環境の整備を進めるとともに、先生たちへの研修を重ねるなど、各校でのICT活用の推進を支援してきました。
中学校は全国を上回る高い活用率ですが、小学校では発達段階に応じて一層の活用が必要です。
〔学習でPC・タブレットなどのICTを活用することについて肯定的評価の割合〕
・南魚沼市の中学生は、ICTを活用して上手に学習を進めています
小学6年生は、どの質問も全国と同程度の回答割合でした。中学3年生は、「自分のペースで理解しながら学習を進めることができる」で約6ポイント、「自分の考えや意見を分かりやすく伝えることができる」で8ポイント、全国を上回りました。
・子どもたちの学習意欲と理解度の高まりに、更なるICTの活用が期待されます
中学3年生で、「楽しみながら学習を進めることができる」については、全国を約10ポイント、「画像や動画、音声などを活用することで学習内容がよく分かる」で約5ポイント全国を上回りました。特に中学3年生は、ICT機器を自らの学びを支援してくれる有効な道具であると考え、学習意欲と理解度が高まると肯定的にとらえています。
また、学習用端末導入当初から取り組んでいる「AI学習ドリル」は、小・中学校ともに、夏季休業などの課題や家庭学習を中心に活用が年々進んでいて、学力向上に寄与すると考えています。
・県が求める子どもたちのICT活用能力
新潟県では令和6年3月に「新潟県学校教育情報化推進行動計画」と児童生徒の活用レベルについて具体的に示した「児童生徒の情報活用能力体系表」を公表しました。新潟県ウェブサイト(「新潟県教育委員会」で検索)で公開しています。
児童生徒がより高いレベルでICTを活用することができるよう、今後も環境の整備と先生たちへの研修の充実を図り、学校での一層のICT活用を進めます。
◎ICTを活用した学習の様子などは、市学習指導センターウェブサイトをご覧ください。
※本紙二次元コード参照
問合せ:
・学校教育課【電話】773・6700
・市学習指導センター【電話】773・6702
<この記事についてアンケートにご協力ください。>