この研修は、中学生高校生が海外で多様な文化に触れ、人権や平和を学ぶと同時に、市の魅力などについて情報を発信し、国際的な視野を持った次世代の人材として成長するための経験を培うことを目的としています。
■研修行程・内容
7月30日(火)~8月6日(火)の日程で、市在住の中学3年生12人と、高校2年生4人の計16人を、アメリカ合衆国ワシントンD.C.とニューヨークでの海外研修に派遣しました。
現地ではさまざまな施設を見学してアメリカの文化や歴史を学んだほか、在ニューヨーク日本国総領事館の森美樹夫総領事・大使や、国際連合日本政府代表部の山﨑和之大使と面会し、世界平和や外交の重要性について学びました。
今年度は、各所でインタビュー活動を行いました。現地の人や観光客と英語でコミュニケーションをとり「日本のイメージ」などを質問しました。派遣生は初めに声を掛ける時は不安そうでしたが、海外の人と意思疎通ができインタビューを終えると達成感とうれしさで自信がついた顔つきとなっていました。
また、ニューヨーク新潟県人会のみなさんの協力によりホームステイを行いました。派遣生はホームステイの経験から、相手を気遣いコミュニケーションをとること、ジェスチャーを用いて相手に伝えようとする意思が大切だということや家の造りや食文化の違いなどを学びました。
■海外派遣研修を終えて学び、そして夢に向かって~報告会より~
9月29日(日)、市民会館で、派遣生が研修の中で印象に残った写真を写しながら報告発表を行いました。派遣生が得た経験の中で、気づきがあった点はさまざまで、自分の将来に大きな影響を与えたようです。
派遣生たちの発表内容を一部紹介します。
◇中学生
・アメリカでは日常生活の中で、相手を気遣ったり、気軽にコミュニケーションをとったりすることでさまざまな国や文化、宗教の人がこの場の違いを超えて一緒に生活できていると感じた。
・アメリカで日本が親しみある存在だと知り、衝撃的だった。もっと日本に誇りを持ち、そのことを多くの人に伝えたいを思った。
・世界を一体として捉える視点を身に付けることができた。研修後、ニュースなどで国際的な問題や時事に触れるたび、地球規模で、世界の繋がりを感じることができている。
・街中でユニバーサルデザインを多く見かけた。多様性や異文化を認めることは簡単ではないけれど、お互いを尊重し、認め合い一人一人が自由でいられる世界に向けて、積極的に異文化を学んでいきたい。
・9.11メモリアルミュージアムでテロの悲惨さ、平和の尊さを感じた。テロや紛争の歴史を学び、平和の大切さ、平和を維持することの難しさについて理解が深まった。
◇高校生
・異文化コミュニケーションスキル、アイデンティティの確立、多様性の尊重が、急速にグローバル化する現代社会において最も大切なことだと感じた。
・一族単位で墓石がある日本とは異なり、アメリカでは一人1つずつ墓石が与えられていた。これは、日本人に比べて、アメリカ人は「個」を大切にする傾向があるからだと感じた。
問合せ:学校教育課
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