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市長日記ーむーけーげー(無罣礙)ー

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新潟県南魚沼市

■人生百年時代!
南魚沼市長 林茂男

初めて聞いたとき、「ちょっと信じられないな」と思ってしまった話ですが、今の高校生たちは、彼らが現在の生活水準を続けていった場合、その平均寿命はなんと百歳を超えるのだそう。これは厚生労働省の正式な予想値の発表で、ちなみに日本人の平均寿命は1955年以降伸び続け、当時60歳台だったそれは、現在80歳を超えています。(令和5年の厚生労働省「簡易生命表」では男性81・09歳、女性87・14歳)彼らの多くが迎えることになる80年後とは、どんな社会になっているのか。
思い返してみれば、私が子どもの時分、当時のお年寄りは明らかに今よりも歳は若かった。(変な言い方ですが)歯がなく少しむにゃむにゃ喋って、縁側に座っているイメージでしたが、今、同じ60歳後半から70歳台の人達と比べることなど、とてもとても。今月は敬老の日を迎えます。私は毎年お祝いで百歳の人のお宅などにお邪魔していますが、「長寿」の基準も変わるはずの将来の市長はどうするのかな?余計な心配ですが。
人生百年時代は確実に到来します。1番の課題は、近年よく言われる「健康寿命」の延伸。健康で溌溂(はつらつ)と自分の人生を過ごせること、これを願わない人はないはず。
今、南魚沼市民病院の玄関近くで大きな工事が始まっています。令和8年春のオープンをめざして新健診施設、新たな「健友館」の建設が。地域医療の体制を守り充実させることと同時に、健診や人間ドックなどで疾病を予防、早期発見することによって市民の健康寿命を延ばしてゆく。その拠点とならなければならない。そんな思いで工事着手の安全祈願祭では心を込めてお祈りをしました。新施設は現健友館の倍の規模となり、空調には雪冷熱も使用、災害時には福祉避難所など防災拠点としての機能を併せ持ちます。市民病院が理念として掲げる『地域住民の「生きる」を支え続ける』、この施設もまさに同じ。建設費は高額ですが、国からのご支援のほかは多くを全国から寄せられた「ふるさと応援寄附金」を使わせていただくことで次世代への負担は最小限に。感謝しつつ、その砦(とりで)を築きます。

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