認知症は老化現象ではなく誰にでも発症する可能性のある病気です。令和7年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になるといわれています(出展:厚生労働省)。一人ひとりが「予防」について理解を深め、日常生活や社会のあらゆる場で認知症の発症や進行の予防を意識してみませんか。
■認知症を予防する生活習慣の3つのポイント
認知症を完治させる治療方法はまだ確立されていませんが、脳の老化を防ぐことが、発症を遅らせ予防につながるといわれています。毎日の生活を少し工夫するだけで、手軽に取り組める予防法もあります。実践できることから取り入れて、無理のない範囲で予防に取り組みましょう。
1.バランスのよい食事
低栄養にならないよう、バランスの良い食事を1日3食、規則正しく食べることがたいせつです。
認知症予防に有効といわれる青魚、野菜や果物を積極的に取るよう心がけましょう。噛むことで脳細胞が活性化されるので、ゆっくりよく噛んで食べましょう。
2.適度な運動
ウォーキングなどの有酸素運動には脳の血流をよくする効果があります。無理せず、毎日継続して行うことがたいせつです。
また、運動による適度な疲れは睡眠の質を上げ認知症予防につながります。
3.社会参加
1日中家で過ごしていると、脳への刺激が減ってしまいます。外へ出かけ、積極的に人と交流する機会を持ちましょう。趣味などの楽しみをつくることも効果的です。
また、よく笑うことも脳への刺激になります。
■気づいてください、認知症のサイン
認知症は発見や治療が早ければ早いほど、進行を遅らせることができ、自分らしい生活を送ることができます。また、今後の生活のことやもしものときの話し合いが余裕をもって行えます。
日常生活の中で「もしかして?」と感じるような小さなサインを見逃さないよう注意を払ってみましょう。肝心なのは本人の自覚や周りの気づきです。気になる症状があれば、早めにかかりつけ医や地域包括支援センター(福祉介護課内)にご相談ください。
■もしかして?と思った時のチェックリスト
・今日の日付や曜日がわからないことがある
・同じ話を何度もする、何度も聞く
・物の名前、人の名前が出ない
・当たり前にできていたことに時間がかかる
・置き忘れ、しまい忘れが多くなった
・慣れた道で迷ってしまうことがある
・何もやる気がおきず、億劫になる
・服装などに無頓着になり、面倒くさくなる
・些細なことで怒りっぽくなる など
※チェックの数が多いほど要注意!
問合せ:地域包括支援センター(福祉介護課内)
【電話】74-0017
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