日本においてがんは死因の1位です。国民の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなっています。
■小千谷市の状況は?
小千谷市の死因の第1位は老衰、第2位はがんです。毎年100人前後の方ががんで亡くなっています。働き盛り世代である生産年齢人口(15~64歳)では死因の第1位はがんであり、全体の約4割を占めています。がんは人ごとではなく、誰もがなりうる身近な病気です。
小千谷市のがん部位別死亡状況は、下のグラフのとおりです。特に大腸がんによる死亡者数は年々増加傾向にあり、生活習慣の欧米化(高脂肪食・低繊維食)が関与していると考えられます。
そのため、バランスのとれた食事や適度な運動、適正体重の維持、禁煙、節酒などを行い生活習慣を見直すことや、定期的にがん検診を受けて早期発見・治療を行うことで、がんによる死亡率を減少させることができます。自分は「若いから」「元気だから」まだ大丈夫だと思わずに、定期的にがん検診を受けて健康寿命を延ばしましょう。
▽小千谷市のがん部位別死亡状況
(平成30年~令和4年の合計)
(新潟県福祉保健年報)
■飲酒と発がんリスク
厚生労働省は2月に国としては初めてとなる「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。この中の「飲酒量と健康リスク」では、1日の純アルコール量20g以上の飲酒を続けると大腸がん発症の可能性が上がることが示されています【表1】。
【表1】純アルコール量20gの目安
疾患別の発症リスクは【表2】のとおりです。
【表2】我が国における疾病別の発症リスクと飲酒量(純アルコール量)
(厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を参考に作成)
健康へ悪影響を及ぼしにくい1日あたりの純アルコール摂取量は、男性で20g以下、女性で10g以下です。飲酒は適量を楽しみましょう。
■今年度のがん検診はまだ申し込むことができます
小千谷市では肺がん検診を11月まで、胃がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がん検診を12月まで実施しています。申込希望の方は健康・子育て応援課までお電話ください。詳しい検診日程は、本紙23面の「検診日程」をご覧ください。
問合せ:健康・子育て応援課 健康増進係
【電話】83-3640
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