フレイルは社会全体の病です。老若男女全ての市民の健康と幸せ無くして防げません。このコーナーでは、健康に役立つ情報を幅広くお届けします。
■ウォーキングのポイント
こいこいスポーツクラブおぢや 鈴木弘巳さん
◇予防は治療に勝る
「老化は足から始まる」と昔から言われています。さっそうと歩く姿は健康や若さの象徴であり、ウォーキングは病気予防や心身活性化に効果的です。また、日光を浴びることでビタミンDが活性化され、免疫力が向上します。
「私は何歩くらい歩けばよいのですか?」とよく質問を受けますが、決まりはありません。厚生労働省では、20~64歳までは1日8000歩を、65歳以上は6000歩を目標としていますが、それぞれの年齢や身体の状態に合わせた歩数で構いません。漫然と歩くのではなく、早歩きなど中強度の負荷をかけることで、病気の予防が期待できます。
東京都健康長寿研究所が平成12年から継続的に行っている調査結果を紹介します。歩数の目安として参考にしてはいかがでしょうか。
・1日4000歩、うち早歩き5分…うつ病の予防
・1日5000歩、うち早歩き7~8分…脳卒中・心臓病・認知症・要介護の予防
・1日7000歩、うち早歩き15分…動脈硬化や一部のがん、骨粗しょう症の予防
・1日8000歩、うち早歩き20分…糖尿病・高血圧・脂質異常症などの予防
毎日、ただ単に歩くだけでは筋肉はつきません。強弱をつけて歩く、階段の上り下りなどで負荷をかけないと筋肉は増えないことを知っておいてください。
新潟県は、高齢者に限らず歩く機会が少ない人が多く、全国でも下位の歩数です。県の健康づくり支援課では、歩行習慣を身につけるためのポイントを次のように上げています。
(1)歩行時間で歩数を覚える
※10分歩くと約1000歩に相当します。
(2)歩くときは大股でかかとから着地する
(3)いつもの場所で「ここだけは歩こう」「ここは階段で」と意識する
(4)エレベーターやエスカレーターをなるべく使わず、階段を利用する
(5)車を使わずに行ける距離は、歩いて買い物やイベントに参加する
歩行習慣を身につけて健康の維持・病気の予防を目指しましょう。
問合せ:健康・子育て応援課 健康増進係
【電話】83-3640
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