厚生労働省が令和4年度の特定健診実施率を公表し、小千谷市国民健康保険は60.8%で、全国の市・区(825自治体)の中で第3位となりました。令和2・3年度に続いて3年連続の全国第3位で、新潟県20市の中では第1位です。これは市民のみなさん一人ひとりの健康に対する意識の高さの現れです。これからも健康維持のために続けていきましょう。
◎厚生労働省から表彰されました
▽令和4年度 特定健診実施率(県内20市)
◆特定健診とは?
40歳~74歳を対象に実施する生活習慣病の早期発見・早期治療を目的としたメタボリックシンドロームに着目した健診で、血液検査や尿検査などを行います。糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病は、進行するまで自覚症状が出にくいことが特徴です。自覚症状がなくても1年に1回は健診を受診し、自分自身の健康状態を把握しましょう。
◆小千谷市の健康の課題は?
小千谷市国民健康保険加入者の医療費や健診結果などの健康に関するデータを分析した結果、3つの特徴が明らかになっています。
(「小千谷市国民健康保険 第2期データヘルス計画」から抜粋)
(1)40歳~50歳代の特定健診実施率が低い
働き盛り世代で「忙しい」「自覚症状がない」などの理由で、健診を受診しない方がいます。生活習慣病は長い年月をかけて知らず知らずのうちに進行していくため、定期的な健診受診が大切です。
(2)特定保健指導実施率が低い
特定健診の結果、メタボリックシンドローム(または予備群)に該当すると、保健師などの専門職が食事や運動などの生活習慣を見直すためのサポート「特定保健指導」を行います。小千谷市は特定健診実施率が高い一方で、保健指導実施率が低いことが特徴です。メタボリックシンドロームは心疾患や脳血管疾患などを発症するリスクが高いため、特定保健指導に該当したら必ず受けましょう。
(3)脳血管疾患の発症や、人工透析が必要となる人が増加している
特に脳出血や脳梗塞で入院する件数と、人工透析患者数が増加しています。高血圧や糖尿病などが進行すると、動脈硬化の進行や腎臓の機能の低下を招き、脳血管疾患の発症や人工透析治療が必要になる場合があります。進行しないよう早めの治療や生活習慣の見直しが大切です。
◎9月は健康増進普及月間
自分の健康について、一人ひとりが考えるきっかけにしましょう
問合せ:健康・子育て応援課 健康増進係
【電話】83-3640
<この記事についてアンケートにご協力ください。>