今後、団塊の世代すべてが後期高齢者(75歳以上)になる2025年や高齢者数がピークに達する2040年に向け、高齢者のみ世帯や認知症高齢者が増加すると考えられています。それに伴い、高齢者が生活を送っていく上でのニーズ(課題)も急増すると予測されており、地域での支えあいが今まで以上に必要となります。村では、年齢を重ね、介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らすことができるよう、医療・介護・住まい・健康づくり・生活支援の5つのサービスを包括的に提供できる体制(地域包括ケアシステム)の推進に取り組んでいます。
(1)これからの弥彦村はどうなるの?
○高齢化が進むことで、医療・介護サービスの需要がさらに増加すると考えられます。
○15~64歳の“生産年齢人口”が減少するため、将来の担い手不足が懸念されます。介護保険等の公的なサービスだけでは様々な生活のニーズへの対応が困難になると考えられます。
(2)弥彦村で暮らす私たちにできることは?
◇健康寿命を延ばす(健康づくり・介護予防)
栄養バランスのとれた食事や適度な運動を行い、健康的に生活を送ることの出来る期間“健康寿命”を延ばすことが大切です。
◇積極的に社会活動へ参加する
いきいきサロン、うさぎ庵、健康教室、老人クラブの活動、公民館講座、ボランティアなど、他者との「交流の場」に積極的に参加しましょう。
◇困ったときは「お互いさま」の地域づくりを進める
ゴミ出し、玄関や庭の掃除、声かけや見守り活動等、日常生活のちょっとした支えあいが困りごとを解決できることもあります。
困ったときは「ちょっと助けて」、自分にできることは「これぐらいなら手伝えるよ」と、お互いさまの支えあいがあることで、安心して地域で暮らしていくことができます。
◎弥彦村では、健康づくり、社会参加、お互いさまの地域づくりを進めるため、生活支援体制整備事業を通して本紙左ページの取組みを行っています。
◆「健康づくり」も「生活支援」も何から始めればいいのかな?自分たちの暮らす地域のことだから、住民の意見が大切だよね。
→《協議体(地域のふれあいサポートやひこ)の開催》
村には沢山の集落があり、地域ごとに特色があります。お互いの地域の取組を共有しながら、地域課題や地域資源の整理、将来に向けた取組のアイデア出しを行っています。
村の目指す姿を以下の通り定め、実現に向けた検討を継続しています。
◎事業の目指す姿:生活する上での困りごとがあっても、支えあえる地域の中で自ら進んで解決に取組み、いくつになっても生きがいを持って暮らすことができる
◆赤ちゃんからお年寄りまで、一緒になって楽しんで、笑い合える場所を作りたい。
→《弥彦の茶の間うさぎ庵》の立ち上げ・運営を支援
住民主体で運営している常設のお茶の間です。
毎週月曜日10時からオープンしており、希望制でお昼ご飯(カレー)の提供もしています。本紙14ページのささえあいの窓には最近の活動の様子も掲載しています。
運営メンバーで話し合い「それいいね!」と感じたアイデアを積極的に取り入れて運営しています。
◎弥彦の茶の間うさぎ庵の開放情報等、詳しい情報は専用ホームページをチェック
◆生活の困りごとを解決するしくみを考えよう!
→《支えあいづくりカフェ(仮称)》でしくみづくりを検討中!
やひこ支えあいのむらづくり勉強会で、村内で取り組まれている支えあい活動事例を紹介しました。「自分たちにもできることがあるかも」「できることから始めよう」という声があがり、村で支えあい活動の立ち上げを目指すことになりました。
誰でも気軽に参加できます。一緒に弥彦村の支え合い活動について考えてみませんか。
◆分野横断的に活動を広げたい!
→《コミュニティ・スクール》とも連携!
学校を核としながら地域との連携協働を推進しているコミュニティ・スクールの事業との連携もスタートしました。小学校の「みんなのいばしょ」と「弥彦の茶の間うさぎ庵」の交流や、スクールサポーター、福祉関係団体、老人クラブ連合会などが協働して行う美化活動など、世代や分野を超えて交流する場を積極的に設けることで、生きがいづくりや健康づくりにつながる取組を推進します!
この記事に関する問い合わせ:弥彦村社会福祉協議会 生活支援コーディネーター(渡邊)
【電話】94-4551
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