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雪が育てる伝統野菜 今が旬「女池菜」

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新潟県新潟市中央区

女池地区を中心に栽培されている「女池菜」。
その歴史は長く、明治中期に当時の鳥屋野村女池の名主・新田半人(にったなかと)氏が小松菜を原種とした種子をもらい受けたことをきっかけに女池一帯に広まったと言われています。
現在、女池菜生産組合では45人の生産者が加盟し、伝統野菜の継承に力を注いでいます。
9月ごろから種を植え、冬から初春にかけて収穫される女池菜。12月に出荷されるものは「早出し」と呼ばれ、このほか1月から4月に出荷されるものは「春一番」と言われています。
冷たい風と小雨まじりの12月3日。生産者の蒲沢勝衛(かんざわかつえい)さんは、今シーズン最初の早出し女池菜の収穫を行っていました。
「女池菜は冬菜(とうな)の仲間なので、雪が降ってから収穫すると甘さが増して美味しくなるのだが、早く食べたいという消費者からの声を受けて、この時期から収穫するようになりました」と蒲沢さんは話します。
かごいっぱいに収穫した女池菜を車に積み込むと次は自宅での作業。「選別・結束・袋詰め・梱包までが生産者の仕事。一連の作業を終えて夕方までに出荷しないといけないので、毎日時間との勝負です」と足早に自宅へと戻る蒲沢さん。
蒲沢さん宅では収穫した女池菜を一束ずつ手作業で形・大きさなどを確認しながら出荷規格基準に基づき選別し、手際よく出荷作業を行っていました。
雪に埋もれ、厳しい新潟の寒さに耐えることで、豊かな甘みと独特の爽やかな風味となる女池菜はこれからがまさに最盛期。
季節限定の郷土の味を是非皆さん味わってみてはいかがですか。

◆女池菜出荷規格基準
1.出荷規格

長さの基準…最長葉の先端からの長さを基準とする。

2.品質区分

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