■北前船の時代館 新潟市文化財 旧小澤家住宅
「建物は知っているけど、詳しいガイドは聞いたことがない」、そんな皆さんに、区内にある文化施設の通な見どころを紹介します。
旧小澤家住宅は、江戸時代後期から新潟町で活躍していた商家・小澤家の店舗兼住宅だったところです。小澤家は、米穀商(べいこくしょう)を営んでいて明治時代に回船経営に乗り出し、その後、運送・倉庫業、回米(かいまい)問屋、地主経営、石油商とさまざまな事業に進出し新潟を代表する商家の一つでした。そんな明治時代に成長した豪商の屋敷構えが、ほぼそのまま残されています。幕末から明治時代のもので、かつての新潟町における町家の典型例です。平成18年には建造物7棟と敷地が市文化財に指定されました。
開館時間:午前9時30分から午後5時
休館日:毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
※詳細はホームページを確認してください。
所在地:上大川前通12
入館料:一般200円、小学生・中学生100円(土曜・日曜・祝日無料)
※団体料金はホームページを確認してください。
※令和7年4月1日の利用から料金が改定されます。
▽ここに注目!通な見どころポイント
・庭園には船によってもたらされた石材が数多くあり、石伝いに周遊できるようになっています。真っ赤な色が特徴の佐渡赤玉石(あかだまいし)があちこちに置かれていたり、飛石に佐渡金山で使われた石臼(いしうす)が使用されていたりします。
・道具蔵(どうぐぐら)は館内で最も古い建物で、167年前に建てられました。多くの柱と太い梁があり耐震に優れています。見上げると2階東側にある窓の周りが黒く焦げていて、これは明治13年の大火によるものと考えられています。現在道具蔵は企画展などの展示スペースとして使用しています。
問い合わせ:同館
(【電話】222-0300)
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