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鳥屋野潟の環境を残したい

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新潟県新潟市中央区

2月4日に「鳥屋野潟の恵みを考え、食する会」が山潟会館で開催され、地元住民や関係者など、約70人が参加しました。今年で24回目を迎えるこの催しは、鳥屋野潟の恵みに感謝し、潟の環境を未来に受け継ぐため、山潟地区コミュニティ協議会と鳥屋野潟漁業協同組合の共催で開催しています。
同コミ協会長の阿部博一さんは「地域の宝である鳥屋野潟の現状や課題について、さまざまな関係者から話を聞くことで理解を深め、そして食を通して体感することで、鳥屋野潟を身近に感じてもらいたい」と話しました。
講演では、鳥屋野潟整備計画やラムサール条約について県や市からの説明のほか、とやの物語の動画制作を行っている株式会社U・STYLE松浦さんより制作を通じて感じた自身の思いが語られ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
講演後は、鳥屋野潟で獲(と)れたコイやフナ、メナダなどを使った料理が振る舞われ、参加者からは「鳥屋野潟でこんなにおいしい魚が獲(と)れることに驚いた。柔らかくてとっても食べやすい」と喜びの声が聞かれました。
調理を担当した鳥屋野潟漁業協同組合の佐藤豊さんは「皆さんに鳥屋野潟の魚をおいしく食べてもらいたいため、三日かけて準備を進めてきました。川魚は独特のクセが苦手な人もいるので、子どもでも食べられるように牛乳やニンニクなどを入れることで食べやすくしています」と話しました。

■〔コラム〕鳥屋野潟の魚はどこからやってきた?
約3,000年~1,000年前には鳥屋野潟の原型ができていたと考えられます。約3,000年前には現在の鳥屋野潟付近に海岸線が来ており、信濃川流域沖積層の堆積年代の測定などにより、約1,000年前以降の初期には潟湖のようになったと考えられています。鳥屋野潟は栗ノ木川と信濃川を通じて日本海とつながっていて、コイ・フナなどの純淡水魚のほか、ワカサギやサケなどの回遊魚や海産魚も漁獲されていました。現在は、鳥屋野潟に排水設備を通じて流れ着き成長したボラ・メナダを含めた魚が生息しています。

詳しい内容は、「新潟市潟のデジタル博物館」のサイト(本紙の二次元コード)で公開しています。

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