シェフパティシエ専門学校では、「食と農のわくわくSDGs学習」の今年度モデル校として、「地域の特産品を活用した商品開発をしよう」をテーマに学習をしています。学生らは農産物の生産や販売・提供について理解を深めるため、市の農業の現状と課題に関する講話を聞いたり、中央卸売市場で競りの場を見学したりしました。同校2年生の中島芽衣さんは「競りの流れを動画で見たり、直接生産者から話を聞いたりするなどの経験をさせてもらいました。消費者に届くまでの間に大勢の人が携わっていることや、農産物の廃棄が多いことを知りました」と話しました。
この経験を活かし、学生らは地元食材を活用したお菓子や料理を製作。昨年10月に開催した食花マルシェや、2月25日の学園祭・シェパ祭で展示と販売を行いました。
「味はもちろんですが、見た目にも工夫しながら作りました」と話すのは、同校2年生の中山花美さん。展示したいちごのパフェではどこを食べても楽しめるようにいちごをふんだんに使ったほか、かぼちゃを使用したクッキーでは味に合わせてかぼちゃの形にするなど、試行錯誤をしながら製作に取り組んだと言います。
今回の学習を通じて、中島さんと中山さんは「生産者の安全でおいしいものを届けたいという思いを受け継ぎ、手間暇かけて作られた農産物を無駄なく調理・製造し、残さず食べてもらうことで地域に貢献したいです」と話しました。
新潟の食と農を未来に残していくために、皆さんも地域の農産物を意識して選んでみませんか。
◆食と農のわくわくSDGs学習とは?
本市が国から選定された「SDGs未来都市」の中核事業として、主に小学校高学年から大学生までの幅広い年代で、「食」や「農」をテーマに、農業体験学習や事業所訪問、専門家の話などを通して、課題を自ら設定し、解決に向けて取り組み、まとめ・表現する学習です。市の豊かな食や農への理解を深め、ふるさとへの誇りや愛着、生きる力を培うとともに、スマート農業や6次産業化など農業のイメージを転換する取り組みも学び、食や農の産業を支える人材の育成につなげることを目的としています。
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