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自治体の皆さまへ

中央区の防災士と考える地震や津波の備え

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新潟県新潟市中央区

6月16日は新潟地震の発生日。災害時に必要なものや取るべき行動を改めて考えてみませんか。
区内では、地域の人の命と暮らしを守るために防災士が活躍しています。今号は、そんな防災士から聞いた地震や津波への備えとして知っておきたいポイントを紹介します。

■防災士ってどんな人?
地域で活動する防災・減災のリーダー。地域で防災意識の啓発に取り組んでいます。災害時には、避難誘導、避難所の開設・運営、被災者支援などを行います。5月末現在、区内では新潟市防災士の会中央区支部67人をはじめとする防災士が活躍しています。
私たちが防災士です!
・新潟市防災士の会中央区支部 田巻 正行さん
・新潟市防災士の会中央区支部 日野浦 律子さん

■活動の様子が知りたい!
防災士と区が連携し、学生を対象に避難所運営・資機材の使用講習会を開催しています。実際に段ボールベッドを組み立てるなどの実践を通して防災について考えてもらうとともに、地域防災の担い手育成も推進しています。

■いざというときのための備えや工夫を教えて!
◇避難前にブレーカーを落とそう
家具・家電の転倒で電気コードを損傷して、漏電や火災が起こる恐れが。再度ブレーカーを上げるときも電気機器の安全を確認しましょう。また、地震を感知して自動で電源を遮断する「感震ブレーカー」の設置も検討しましょう。

◇身の回りのものを災害時に役立てる
例えば、新聞紙を体に巻きラップで固定することで、暖を取ることができます。

◇津波からの避難は、遠い場所より高い場所へ
津波は地震発生から数分で沿岸部に到達することも。付近の高い場所に逃げましょう。また、津波は河川を遡上(そじょう)します。河川に対して垂直方向に向かいましょう。

◇全員がすばやく避難できるよう地域で工夫を
留守番中の子どもや避難行動要支援者など一人での避難が難しい人がいます。
私の住む地域では、安否確認をスムーズに行うため、避難した印として事前に配布した黄色いタオルをドアノブに付けてもらっています。

◇断水時はトイレに水を流さない
排水管が壊れると、水を流した時に汚水が逆流する危険があります。
便器に大きい袋をかぶせて使用しましょう。汚物の入った袋はしっかりと口を結び、黒い袋で二重に包むと中身が見えないのでおすすめです。

※今号市報にいがたの特集も併せて確認しよう!

■能登半島地震から見えたもの
〔田巻 正行さん〕
近所の人で避難時に支援が必要な人がいることを知らない人が多いと感じています。普段から地域内でコミュニケーションをとり、いざというときに助け合える関係が築けるといいと思います。
また、車いすに乗ったりペットを連れて避難したりするなどのより実践的な訓練をすることで、今後に活かしたいです。

〔日野浦 律子さん〕
避難時に慌ててしまい忘れ物をしがちだと感じ、家を出るまでの間に何を確認し何を持っていくのか、行動パターンを頭に入れておくことの大切さを学びました。
また、積極的に体が不自由な人の補助をする人や、周りの人を気遣う人の姿が見られ、思いやりが防災につながると思いました。

■いざというときでも安心・安全に中央区が取り組む事業
◇移動式トイレを導入
避難所やイベントなどで使用するトイレトレーラーを導入しました。トレーラーには、バリアフリートイレを含む3室の水洗トイレを完備。屋根には太陽光パネルがあり、停電時でも照明が使用できます。今年の夏ごろから活用を開始します。

◇津波からの避難準備用リーフレットを作成中
区内の災害特性(津波・液状化)や津波避難ビルの位置をマップに表示し、避難ルートや初動の確認、平時の準備に役立つリーフレットを作成中です。配布は今年の冬ごろを予定しています。リーフレットを活用して、状況に応じた避難の仕方について家庭で話し合ってみましょう。

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