新潟湊の繁栄を象徴する「古町芸妓」。区では、若い世代の発想を取り入れながらその魅力を発信することで、産業の振興や交流人口の拡大を図っています。今後、この取組を不定期で連載します。第1回は、万代高校で総合的な探究の時間に行っている学習の様子を取り上げます。
■古町芸妓って?
新潟ならではの踊りや唄、和楽器といった「芸」を磨き、披露する仕事です。江戸時代に発祥し、昭和初めの最も栄えていた頃には、300人以上の古町芸妓が活躍していました。江戸時代の終わり頃には、京都祇園・東京新橋と並ぶ花街として、全国にその名が知られていました。
昭和62年、全国初の置屋の株式会社化に取り組み、柳都振興株式会社を設立。現在は総勢19人の古町芸妓が伝統を守ろうとしています。
■古町芸妓と花街の歴史をレクチャー
7月3日に、古町花街・古町芸妓の価値と魅力をテーマに講話を行いました。旧齋藤家別邸の学芸員や古町花街の会事務局長を務める久保有朋さんが講師となり、江戸時代以降、湊町としての繁栄とともに花街が栄えたことや古町芸妓の活躍の場の拡大、歴史的建築物の保存活用などの話を生徒たちに伝えました。
■古町芸妓に気になるあれこれをインタビュー
7月5日に同校生徒による古町芸妓のインタビューを行いました。これは、テーマごとのグループに分かれ地域の探究サポーターから話を聞く活動の一環です。15人の生徒が参加し、あまり馴染みのない古町芸妓の仕事の様子や華やかな見た目に興味津々で、盛んにやりとりが行われていました。また、高校生ならではの質問も多く、おしろいが特徴的な古町芸妓のスキンケア事情や高校生にもおすすめの料亭などの質問が飛び交っていました。
参加した生徒は「趣味や休日の過ごし方など、普段見えない様子を知ることができました。着物を着ている芸妓さんから想像する姿とのギャップを感じました」と話していました。
問い合わせ:地域課
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