■新潟市 天寿園 中国庭園 日本庭園
「建物は知っているけど、詳しいガイドは聞いたことがない」、そんな皆さんに、区内にある文化施設の通な見どころを紹介します。
天寿園(てんじゅえん)は、中国庭園と日本庭園からなる珍しい施設です。
中国庭園は、北京市による設計・施工で、資材はすべて中国から運んで作られています。8つの風景区から構成され、中国宮廷庭園のさまざまな要素を体験できます。
日本庭園は、島根県足立美術館と同じ中根金作(なかねきんさく)氏が作庭した、築山林泉式(つきやまりんせんしき)という池と滝が中心の伝統的な造りです。池に浮かぶ「瞑想館」は、建築家・村野藤吾(むらのとうご)氏の作品で蓮の花をイメージして建設されました。天井のステンドグラスが美しく、静寂な空間でやすらぎを感じられます。
▽ここに注目!通な見どころポイント
「福」という字が逆さに書かれた庭石。倒福(とうふく)と呼ばれ、福気・福運を招くとされる縁起ものです。中国語では、逆さまになるという意味の「倒」と、やってくるという意味の「到」の発音が同じであるため「福が来るように」という願いが込められています。
影壁(えいへき)の中央の漏窓(ろうそう)は、窓枠を額縁のように見立て、窓枠越しに美しい庭が見えるようデザインされています。漏窓から眺める庭園は独特の味があり、季節だけではなく時間帯でも雰囲気の変わる景色が見どころです。
▽「えんでこ」でガイドとともに庭園を巡ろう
えんでこまち歩きでは、10月12日(土)に同園を含むコースを開催します。詳しくは1面を確認してください。
開園時間:午前9時から午後5時
休園日:毎月第2・4月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
※詳細はホームページを確認してください。
所在地:清五郎633
入園料:無料
問い合わせ:同園
(【電話】286-1717)
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