新潟市では学校が今まで以上に地域に開かれ、地域とともに歩むことができるように、「地域と学校パートナーシップ事業」を行っています。
今号では各学校で実践されている「地域学校協働活動」の取り組みを一部紹介します。
◆新津第一小学校
『地域とともに学ぶ「SLばんえつ物語」と新津第一小学校』
現在運行している「SLばんえつ物語」は、長い間新津第一小学校で静態保存されていました。そんな関わりから、毎年運動会では汽笛を鳴らしながら走行して、子どもたちにエールを送ってくれます。
4年生の子どもたちは、この「SLばんえつ物語」について探究活動を行っています。地域の方から新津第一小学校との関わりや歴史の話を聞き、新津鉄道資料館では新津が鉄道の町と呼ばれるようになった経緯を学びました。今後も子どもたちは、地域とともに学習を進めていきます。
◆新津第二小学校
『先生は地域の皆さん!「夏休みわくわく講座」』
地域の皆さんとの触れ合いや学びの時間を大切にするため、毎年夏休みに地域の方を先生に迎える講座を東部コミュニティ協議会と共催しています。今年は、コケ玉作りをしたり、新津松坂を一緒に踊ったり、サイエンス実験をしたり、子どもがわくわくするさまざまな体験講座を開きました。
地域の先生は、子どもたち一人一人と向き合い、丁寧に教えてくれました。子どもたちも楽しんで参加しただけでなく、地域の皆さんと触れ合う貴重な時間となりました。
◆金津小学校
『里山を通して地域を学ぶ地域連携活動~朝日の森の活動~』
金津小学校では、地域との関わりが深く充実した、多くの取り組みを行っています。中でも「朝日の森の活動」は長年行っている地域連携活動です。「朝日の森の会」の皆さんから、里山の植生の観察、自然の素材を使った玩具作りなどを教わりながら、活動を進めています。
子どもたちにとって、里山の良さや重要性を学び、地域の特性や営みを見つめる機会となっています。中学校での地域学習にもつながる、大事な探究活動です。
◆小合東小学校
『地域住民と創り上げる総合的な学習の時間』
昨年度、学校運営協議会委員の皆さんと「より一層、子どもたちが小合地区への愛着を深める」ことをねらいとして,「地域のお宝発掘会議」を3回開きました。小合地区の「ひと」「もの」「こと(伝統文化)」の3つの視点から学習素材を吟味し、4年生の総合的な学習の時間のカリキュラムを再編成しました。
今年度は、「栗宮神明宮花笠踊り」「ろーかい節」などの地域伝統文化を体験し、地域の偉人である吉田千秋さんについて学んで、小合地区への愛着を深めていきます。
◆新津第一中学校
『目指せ「秋葉区Wikipedia!」~魅力を全国に発信』
1年生の総合的な学習の時間で「地域探究学習」を行っています。生徒一人一人が秋葉区の魅力についてテーマを設定し、各分野の地域の専門家から話を聞いて知識を深めました。生徒は今後、テーマのさらなる深掘りをする調べ学習を通して、課題を解決する力の育成を図っていきます。
学習した内容を保護者や地域の人に発表する機会をつくり、自らの意見・考えを発信できる力を身に付けていくほか、地域への愛着の心も育てていきます。
◆金津中学校
『森から学び、地域に貢献』
生徒は総合的な学習の時間の中で、「朝日の森の会」の皆さんと一緒に里山保全活動に取り組んでいます。金津中学校の教育目標である「主体的に能力を発揮して心豊かに将来を生きる生徒」の実現を目指し、主体的に何ができるのかを考えながら、3年生を中心に作業を進めています。
今年度は朝日の森の遊歩道周辺の整備に重点を置き活動しています。保護者の皆さんからも参加してもらい、地域に支えられながら、一緒に学びを深めています。
問い合わせ:秋葉区教育支援センター
(【電話】25-5500)
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