令和6年1月1日の能登半島地震では新潟市にも津波警報が発令され、避難所には多くの人が避難しました。
津波警報などの情報が発表された場合、あなたはどう行動しますか?
市が取りまとめた「令和6年能登半島地震災害初期対応検証報告書」では、自宅や勤務先の津波浸水想定について「知らなかった」と回答した人が52.0%と、ハザードマップの周知が不足していることがわかりました。
津波災害への理解を深め、発災時にどのように行動すべきか、事前に考えましょう。
■令和6年能登半島地震災害初期対応検証報告書
災害初期対応について、全庁的な課題整理を行うとともに、改善に向けた取り組みを検討することで、災害対応の強化を図り、次の災害に備えるため、検証結果を取りまとめました。検証結果は市ホームページ(右の二次元コード)に掲載しています。
※二次元コードは本紙をご覧ください。
[01]津波災害前に知っておくこと
▽津波の速さ
津波は地震直後に発生し、第2波、第3波と繰り返しやってきます。また、陸上での速さはオリンピックの短距離選手並みで、津波を確認してから避難しては間に合いません。
地震がおさまって身の安全が確保できたら、すぐに避難をはじめてください。
▽すぐに、より高く、遠くへ。
沿岸・沿川地域の一部は地震発生後30分未満で津波が到達する可能性があり、津波が来るまでの時間の余裕がありません。
強い地震を感じたら、警報などを待たずにすぐに避難してください。
[02]ハザードマップの確認を!
まずはハザードマップで津波の浸水想定や到達時間を確認しましょう。
特に自宅や職場、よく行く場所は、近くの避難先も含めて事前に確認してください。
ハザードマップは市ホームページに掲載しています。
▽よくわかる!ハザードマップの見方チラシ
ハザードマップを見るときのポイントを紹介しています。
見方が分からず確認していなかった人は、これを機に確認してみましょう!
▽各マップ共通のポイント
・自分の地域は浸水する可能性があるのか
・どれくらい浸水するのか
・近くの避難先はどこか
▽津波ハザードマップを再編集
令和6年度に各区で取り組む「8区防災アクション2024」事業として、西区では、津波ハザードマップを再編集して、配布します。
現在、中学校区ごとに分かれているマップを1枚にまとめ、マップの見方や浸水の向き、各避難所の標高を追加するなど、より分かりやすくしました。
この津波ハザードマップは、市ホームページで公開するほか、自治会を通じて配布します。また、区役所・出張所でも配布します。
あらためて地域の浸水想定や避難所の位置、避難の必要性などを確認してみましょう。
[03]情報入手手段の確保を!
新潟市では災害時に必要な情報をテレビやラジオのほか、さまざまな方法で発信しています。情報を得る手段は複数確保しておきましょう。
・にいがた防災メール
・新潟市危機管理防災局公式X(エックス)
・新潟市LINE公式アカウント
[04]「日頃からの備え」を見直しましょう
▽家族との連絡手段と避難経路の確認
道路の被害状況によっては普段の経路が通行できない場合もあります。避難所までの避難経路は少なくとも2つは考えましょう。
また、家族と離れた場所で被災した場合に備え、連絡手段や集合場所を事前に話し合いましょう。
大規模災害発生時は、安否確認のための伝言サービス「災害用伝言板」が使用可能になります。事前に使い方を確認しておきましょう。
災害用伝言ダイヤル(171)
災害用伝言板(web171)
利用方法はこちら
※詳しくは本紙をご覧ください。
▽非常持ち出し袋の用意
避難所に避難する時に最低限必要なものはリュックなどに入れて、玄関の近くや寝室など、すぐに持ち出すことができる場所に保管しておきましょう。
各避難所には避難者全員分の備蓄は用意されていません。飲料水や非常食、携帯トイレなど、最低限必要となるものは自分で用意したものを持って避難しましょう。
▽家庭用備蓄品の用意
最低3日、可能であれば1週間は自宅で過ごせるように、食品や生活用品を備えておきましょう。普段食べたり使ったりしている食品や生活用品を少し多めに購入し、使った分を買い足す、「ローリングストック法」もおすすめです。
問い合わせ:西区 総務課 安心安全担当
(【電話】025-264-7121)
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