Q:甘いものを食べなければ虫歯にならないですか?
A:甘いものを食べていなくても、虫歯になります。
虫歯は「糖」を分解して酸を作る菌や、それらを助ける菌など、さまざまな菌の共同作業で作られます。
「糖」と聞くと「やっぱり甘いものを食べなければ虫歯にならないのでは?」と思うかもしれません。いいえ、私たちは食事をしている限り糖を摂取しているのです。
私たちの食事には甘さを感じなくても、ほとんどの食事に糖が含まれています。またパンやご飯、麺類などの炭水化物は、唾液で分解され、その一部が糖になります。そのため糖をまったく取らないということはほぼありません。
「虫歯の原因となる菌を口の中からなくしてしまえばいいのでは?」と思うかもしれません。
菌を限りなくゼロに近づけることを滅菌と言います。手術器具などは、121度の蒸気に15分さらし滅菌します。他にも滅菌の方法は何種類かありますが、いずれの方法も人の体が耐えられるものではありません。すなわち口の中の菌を限りなくゼロにすることはできないのです。その上、菌はすぐに増えてしまいます。
では、虫歯にならないためにはどうするのか。日々口の中の掃除をして菌の数をできるだけ少なく保ち、菌の栄養となるものを残さないようにする、つまりは歯磨きで口の中をきれいに保つことが効果的です。
健康な口の中を保つために、少なくとも1日1回は時間をかけて隅々まできれいにするようにしましょう。
問合せ:健康推進課
【電話】20-4213【FAX】22-1077
<この記事についてアンケートにご協力ください。>