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≪特集≫寄り添い、切れ目なく支える 長岡の子育て(3)

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新潟県長岡市

◆ありのままを大切に子どもの個性に合わせた支援
近年、配慮を要する子や不登校の小・中学生が全国的に増加しており、長岡市でも同様の傾向にあります。市は関係機関と協力し、一人ひとりの個性や状況に合わせた支援を展開。子どもたちの生きづらさを軽減し、将来の自立につなげます。

▽発達に特性がある子どもたち
専門職チームが保育園や学校を訪問
臨床心理士や保健師などの専門職が、チームで市内の保育施設や学校を訪問。子どもの普段の様子を見て、早期に発達特性を理解し、適切な支援や課題の改善に向けた取り組みにつなげます。チームには特別支援教育などの専門性の高い教員経験者も参加。それぞれの強みを活かし、乳幼児期から就学後まで切れ目なくサポートします。

長岡赤十字病院小児科・田中医師によると…
子どもと関わる時間が長い保育者や学校の先生が、訪問支援により一人ひとりの特性を理解することで、子どもとより良い関係になると期待。子どものできることを増やしたり、苦手を克服したりすることにつながり、子どもの自信を育てます。

子どもたちへの関わり方は、園でも悩むことが多いです。保育士だけでなく、さまざまな職種で話し合うことで、よりその子に合った関わり方ができるようになったと感じます。
-訪問支援を受けた保育園の声

こんなお悩みありませんか
・お友達とうまく遊べない
・相手にとって失礼なことや傷つくことを言ってしまう
・落ち着きがない、集中力がない

ささいなことでも、気になることがあればご相談ください

『こども発達相談室』
子どもの発達の悩みや不安などの相談に応じ、日々の接し方を一緒に考えます。
日時:平日午前8時30分~午後5時15分
対象:18歳未満の子どもとその保護者

問合せ:同室
【電話】36・3727

『トークルームぷらっと』
子どもの発達に悩む保護者同士の交流や発達に関する情報提供を行います。

その他の相談窓口やサービスは「ながおかこどもの発達ガイドブック」で

○市の発達支援のアドバイザー
長岡赤十字病院小児科 田中 篤(あつし)医師

何かトラブルが起きたとき、発達の特性を理解せず、その子の性格や人間性の問題にして注意したり叱ったりすると、子どもの心は傷ついていきます。自己評価が下がるだけでなく、別の障害の発症につながることも。それってこれからの人生に大きく影響しますよね。家庭や社会全体で、そうなることを防ぐことが重要だと思います。

-その子を理解し続けようとすることが何より大切
発達支援というと「自閉症の子にはこう接する」などとマニュアル的な対応になりがちですが、みんなが同じ性格や人間性を持っているわけではありません。子どもたち一人ひとりが豊かな個性を持っています。周囲の大人が丹念に関わりながら、その子を理解し続けようとすることが大切です。また、私は保護者との信頼関係も大事にしています。保護者と良い関係が築けなければ支援は進みません。子どもにとってかけがえのない存在である保護者の気持ちを尊重しながら、一緒に子どもの成長を見守っていきたいですね。

問合せ:こども発達相談室
【電話】36・3727

▽不登校の子どもたち
フリースクールや自宅学習も出席扱いに
学校に登校できなくても、多様な方法で学びを進める児童・生徒は多くいます。市では今年度、民間のフリースクールや自宅学習も一定の要件を満たせば、学校に通っていなくても出席扱いとするガイドラインを策定しました。学校外での努力を評価し、子どもたちの自信を育むことで、社会的自立を後押しします。

フリースクールや自宅、教育支援センターなど、自分が選んだ居場所で頑張る子どもたちの努力を大切にしていきたいと考えています。子どもたちの気持ちに寄り添いながら、成長をサポートしていきます。家庭内だけで悩まず、気軽に相談してください。
-市教育委員会指導主事

○不登校のお悩み抱えずにご相談ください
『子どもサポートコール』
対象:小・中学生とその保護者
【電話】39・2216(平日午前9時~午後4時)

『子ども・青少年相談センター』
対象:小学生~19歳の子ども・青少年とその保護者
【電話】32・3663(平日午前9時~午後6時)

面談やメールでの相談もできます。

問合せ:学校教育課
【電話】39・2249

◆子どもたちの幸せを願って
市内には、子育てを応援する人がたくさんいます。みんなが子どもたちの幸せを願い、保護者には、子どもの成長に喜びを感じながら子育てをしてほしいと思っています。どうぞ遠慮なく頼って、甘えてください。つらいことも、うれしいことも、みんなで分かち合いながら、一緒に子育てをしませんか。子どもも保護者も、安心して笑顔で過ごせるまちを目指し、長岡市はこれからも子育てをするみなさんを支えていきます。

○もっと知りたい方は「子育てガイド」で
妊娠期から小学生までの子育てに関する制度や事業、困ったときの相談窓口などを紹介しています。

問合せ:子ども・子育て課
【電話】39・2300

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