近年、少子化などによる部員数の不足で、活動の継続が難しくなっている中学校の部活動。国は、子どもの活動の場を守るとともに教員の負担軽減を図ろうと、学校の教育活動の一環で行われてきた部活動を、地域の団体などによる地域クラブ活動へ移行する方針を示しています。
◆持続可能な活動環境の実現へ
市では、休日の部活動に替わり、地域クラブ活動を来年9月からスタート予定。実施に向け、体制の整備に取り組んでいます。
7月17日には、市と市教育委員会、長岡市スポーツ協会、長岡市芸術文化振興財団で協定を締結しました。4者の連携により、持続可能な活動環境の整備を推進。市内の中学生が将来にわたってスポーツや文化芸術に親しむことができる機会の確保を図ります。
◆地域クラブ活動とは?
子どもたちの活動の場を守り、選択肢を広げます
地域クラブ活動は、従来の部活動の目的である教育的意義を継承する活動です。「勝敗」は最優先事項ではなく、子どもたちの健全育成のための活動の場を確保します。
活動時間は、原則土・日曜日のいずれか3時間程度。大会も地域クラブで参加することになります。
▽活動場所
学校施設が中心です。中学校区を基本にエリア分けするため、複数校による合同チームになったり、自分の通う学校以外の場所で活動したりすることもあります。
▽参加費
スポーツ保険や指導者謝金、その他の運営経費として新たに参加費が必要です。
▽活動する種目
現在、休日に活動している部活動の種目が原則です。
・スポーツ…陸上競技、柔道、水泳、体操、剣道、軟式野球、サッカー、卓球、バドミントン、ソフトボール(女子)、バレーボール、ソフトテニス、バスケットボール
・文化芸術…吹奏楽、合唱、美術
Q.平日の部活動はどうなるの?
A.これまで通り、学校で行います
休日の部活動は、来年8月末に全市一斉に終了予定。平日は、各学校で行う部活動を継続して実施します。
[地域クラブ活動のPOINT]
・在籍する中学校の部活動にない活動も選べる
・平日の部活動と違う活動に参加できる
・他校の仲間と地域で活動・交流できる
Q.指導は誰がするの?
A.地域の指導者が教えます
長岡市スポーツ協会・長岡市芸術文化振興財団の「指導人材データバンク」に登録した、安全管理や技術指導などを行う「指導スタッフ」と参加者の見守りを行う「活動サポーター」が指導、大会の引率などを行います。
地域の指導者として登録した教職員が指導することもあります。
○熱意あるみなさんの力をお貸しください!指導スタッフ・活動サポーター募集
担当する地域クラブは、来年6月ごろに決定します。
対象:18歳以上(高校生は除く)
申し込み:来年1月31日(金)まで
-指導資格の保有は求めません
指導に関する資格の保有は求めていませんが、基本的な指導方法や救急救命などの指定研修を受講する必要があります。
問合せ:
・スポーツ活動…長岡市スポーツ協会【電話】34・2130
・文化芸術活動…長岡市芸術文化振興財団【電話】29・7715
◆部活動にないスポーツ種目の団体を支援 ジュニアスポーツ活動環境整備事業補助金
対象経費:主に中学生以下の子どもを対象にした市内で開催するスポーツ活動の体験会、教室などに要する経費
対象団体:市立中学校で部活動が行われていない競技の団体など
補助額:1事業当たり上限10万円
※詳しくは市ホームページで
問合せ:スポーツ振興課
【電話】32・6117
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問合せ:学校教育課部活動地域移行室
【電話】39・2036
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