■ウォーキングで健康維持
坂町病院 リハビリテーション科
理学療法士 大谷尚子
8月に入り、ひときわ厳しい日差しが照りつけておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。暑さとコロナの影響で外出控えが続き、運動不足になっていませんか?
活動量の低下は血圧や血糖を上昇させ、生活習慣病など様々な病態を引き起こす原因となります。コロナやその他の感染症の感染予防を続けながらも日頃の運動量を確保するために、少し涼しい風が吹き始めたら、まずは近所のウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか!
◇運動の効果
運動をすることで得られる効果は、筋肉量・骨密度の上昇、肥満や血栓形成の減少、免疫機能の向上などが挙げられます。これらの機能が改善すると、高血圧、高脂血症、糖尿病などの代表的な生活習慣病の予防・改善だけでなく、がんや感染症、認知症の予防効果も証明されています。また、歩数の中で下の表にあるような早歩きの時間を設けることも有効です。
特に高齢者にとっての歩行は、起き上がり動作とともに日常生活の中で比較的早く低下する能力です。生活の中で歩行を運動として積極的に行うことは、日常生活動作障害に対する初期予防活動として有効であり、運動量の向上は寝たきりや死亡率の減少に効果があると言われています。
◇歩数と病気の関係
運動するときに心がけることとして、[なんとか会話が出来る程度]での負荷量が強すぎず無理のない範囲で実施するようにしましょう。そして、朝にウォーキングをする方が多いかもしれませんが、1番良い時間帯は夕方の16~18時の体温が1番上昇する時間です。朝は水分が足りてなくそのまま運動するのは脱水症になる危険性が高く脳卒中や心疾患を発症する可能性も出てくるため注意しましょう。また、朝に運動する方はしっかり水分を摂り、準備運動を行ってから家を出るようにしましょう。
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