認知症は誰にでも発症する可能性のある病気です。認知症について正しく理解し、地域ぐるみであたたかく見守り、認知症の方やその家族を支えましょう。
■質の高い睡眠が認知症リスクを防ぐ
睡眠リズムの改善は認知症予防に不可欠
良い睡眠は、脳の記憶を固定するために欠かせません。私たちの脳は眠っている間に記憶を整理し、必要な記憶を脳に定着させるように働いています。
脳の認知機能と深く関わる成長ホルモンは、深い眠りについている間に分泌されています。
また、アルツハイマー型認知症の原因物質とされているアミロイドβは、睡眠中に脳から排出され、一回の徹夜で7%も増加すると言われています。
▽質の高い睡眠の5つのポイント
1.寝酒や夜食の習慣を避ける
お酒を飲むと眠りが浅くなるため逆効果です。夜は覚醒作用を持つカフェインを多く含む濃いお茶やコーヒーは避けましょう。
2.入浴はぬるめのお湯で寝る2~3時間前に
熱いお風呂は神経を興奮させ、寝つきを悪くします。
3.短時間の昼寝を習慣化
20~30分の昼寝が認知症予防に効果的です。
ただし、1時間以上の長い昼寝は認知症リスクを高めるので要注意です。
4.睡眠環境を整える
暗くて静かな部屋で、温度や湿度も調整して寝つきやすい環境づくりを心がけましょう。
5.太陽の光にあたる
朝目覚めたときに日光を浴びることで、体内時計がリセットされて、毎日の睡眠リズムも整います。
日中に太陽の光を浴びることで、入眠時に睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が盛んになり、睡眠に入りやすくなります。
高齢福祉係(地域包括支援センター)では電話や訪問による「もの忘れ・認知症相談」を行っています。もの忘れや認知症のこと以外でも、介護のことで聞いて欲しいなどお気軽にご相談ください。
問い合わせ:福祉健康課高齢福祉係(地域包括支援センター)
【電話】9-5670
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