(連載)
■第6回 管理職は質問力で成果を摑む
中小企業診断士 草刈 利彦(くさかり としひこ)
質問力は管理職にとって必要なスキルです。本稿では質問力の効果、伸ばし方について述べます。
管理職の役割には、部下の問題解決や成長のサポートがあります。効果的なサポートには部下とのコミュニケーションが大事ですが、そのために上司と部下が1対1で定期的に話し合うミーティングが役立つといわれ、適切な質問をすることが重要といわれています。
1 on 1で適切な質問をすることにより、次の様な効果を得られます。
1.部下の発言を促し、モチベーション向上や成長につなげる
2.部下の考え方や視点を引き出し、自己成長を促す
3.部下との信頼関係を深める
4.部下が自分の仕事に対する意欲を高める
5.部下ばかりでなく、上司のあなたにとっても、適切な質問は役立ちます。
質問を通じて部下の意見や考え、思いを収集し、組織の課題を把握し改善策を検討できます。質問の効果は1on1だけではありません。質問をうまく使いこなせば、質問を受けた人に気づきを与え、これまでとは異なる新たな思考を促し、相手の世界を広げられます。
質問力を磨くことで、あなたは以下のメリットが得られます。
・相手の考えを理解できます
・会話の流れを誘導できます
・相手の思考を深められます
・相手の世界を広げられます
・相手の主体性を引き出せます
質問力を向上させるには以下のようなことに注意しましょう。
・知ったかぶりをしない
・人によって質問の仕方を変える
・まずは自分から答える
・相手のいいところを探す
・自分がされた質問を振り返る
・質問力がある人を真似する
私がファシリテーションやコーチングから学んだ質問する上で重要な点は3つあります。
1.事前準備 2.目的の明確化 3.傾聴
実は質問力を向上させるためには、ある程度場数を踏む必要があります。頭で分かっていてもできないものです。皆さん、本日から練習に励んで高い成果をつかんではいかがでしょうか。
全文はこちら!(※本紙二次元コード参照)
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