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日比谷図書文化館と金沢湯涌(ゆわく)夢二館で協力開催 夢二式モデルルームへようこそ!

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竹久夢二
生誕140年
没後90年

今年は大正ロマンの画家竹久夢二(1884〜1934)の生誕140年、没後90年にあたります。日比谷図書文化館では区指定文化財「龍星閣旧蔵竹久夢二コレクション」を所蔵し、これまでも夢二をテーマに展覧会を開催してきましたが、今回は新たな夢二像に迫るべく、多数のコレクションを所蔵する金沢湯涌夢二館と協力して「夢二好みの室内空間」をテーマに展覧会を開催します。

・日比谷図書文化館で金沢湯涌夢二館のチケットを提示した先着500名にプレゼントあり

■日比谷図書文化館
11月2日(土)〜12月15日(日)10時〜19時、金曜10時〜20時、日曜・祝日10時〜17時(入室は閉室の30分前まで/休館日は11月18日(月))
◇貴重なコレクションを間近に!
今回の展示は夢二が描く室内空間を「夢二式モデルルーム」と題して、夢二の新たな魅力に迫ります。
明治後半から昭和の初めにかけて生活の洋風化が進みました。それに合わせて住宅事情も変化し新しい理想的な生活空間が追求されるようになります。人々のニーズに応えるべく夢二は自身が理想とする空間像を描き、世に発信しました。夢二が表現する空間には、彼の好みがふんだんに詰め込まれており、作品を通して夢二という画家をより深く知ることができます。
会場には区のコレクションに加え、夢二の遺品など、金沢湯涌夢二館だけが所蔵する貴重なコレクションも多数展示します。東京で見ることができる貴重な機会となりますので、ぜひ足をお運びいただき、竹久夢二の世界に浸ってください。
場所:日比谷図書文化館(日比谷公園1-4)
費用:500円(大学・高校生300円、区内在住者・中学生以下・障害のある方(付き添い1名)は無料)

僕のこだわり:「僕が描く部屋の絵に注目してほしい!室内のデザインや何気ない小物にもこだわって描いているんだ。」

問合せ:日比谷図書文化館文化財事務室
【電話】03-3502-3348

■金沢湯涌「夢二との縁」
なぜ金沢市に竹久夢二に関する美術館があるのか、皆さんはご存じでしょうか。
実は、金沢は、竹久夢二とゆかりの深い地域のひとつに数えられています。それは、夢二の人生を語るうえでは欠かせない3人の女性、岸たまき、笠井彦乃、お葉とのつながりがあるからです。
「夢二式」美人画のモデルで夢二生涯唯一の妻であるたまきは、金沢市味噌蔵町(現在の金沢市大手町)で生まれ育ちました。「現実的な京都の女よりは、夢みてゐ(い)る加賀の女が好(よ)い」と言った夢二にとって、金沢生まれのたまきは、理想の女性だったに違いありません。
次に、夢二が最も愛した女といわれる彦乃とは、1917(大正6)年に、金沢の湯涌温泉に逗留しています。湯涌温泉は、江戸時代には「殿様の隠し湯」とも呼ばれ、皮膚病に効果のある湯治場として知られていました。このとき夢二は、次男不二彦の病後療養のため、恋人の彦乃を連れて湯涌を訪れ、9月24日〜10月16日の3週間にわたって滞在しました。
彦乃と別れた後、夢二と生活を共にしたのが3人目の女性であるお葉です。彼女は、夢二との関係に悩み、金沢市の深谷(ふかたに)温泉を訪れました。2度目に深谷を訪れた際、夢二との別れを決意しており、金沢は夢二の人生の岐路となった場所とも言えます。このように、金沢は夢二と深い縁で結ばれた場所でした。
さて、金沢湯涌夢二館は、最愛の女性である彦乃との思い出が詰まった湯涌温泉の中心に建てられました。2000(平成12)年に開館して以来夢二に関わる作品を多数収集し、金沢に残した夢二の足跡を今に伝えています。

◇岸たまき
金沢生まれ。夢二の生涯で唯一戸籍に入り、3人の息子の母となった

◇笠井彦乃(ひこの)
夢二が発表した新聞小説「秘薬紫雪」のモデル。二人が愛を誓うラストシーンの舞台は湯涌温泉

◇お葉(よう)
お葉は夢二による愛称で、本名は佐々木カ子ヨ(かねよ)。深谷温泉も金沢市郊外の山間の湯

■金沢湯涌夢二館 夢二式モデルルームへようこそ!(金沢会場)
〜10月21日(月)9時〜17時30分(入館は17時まで/火曜休)
◇美人画の巨匠・夢二の新たな魅力
「夢二式モデルルームにようこそ!」は、金沢湯涌夢二館と協力開催の企画です。金沢湯涌夢二館では千代田区に先行してすでに展覧会が開催されています。
金沢会場だけの出品作品もありますので、ぜひ、金沢と千代田区の両会場を合わせてお楽しみください。
場所:金沢湯涌夢二館(石川県金沢市湯涌町イ144-1)
費用:310円(65歳以上210円(祝日無料)、高校生以下無料)

問合せ:金沢湯涌夢二館
【電話】076-235-1112

■「湯涌なる山ふところの小春日に眼閉ぢ死なむときみのいふなり」
夢二が詠んだ「湯涌」

金沢中心部から南東に15kmほどのところに位置し、周囲を山に囲まれ、人通りも少なく、穏やかな時間が流れる湯涌。夏には、近くを流れる湯の川のせせらぎと、周囲の山に響き合うせみの声が出迎えてくれます。これからは夢二が至福の日々を過ごした季節を迎え、静かに秋が深まります。

10月19日(土)には湯涌ぼんぼり祭りを開催。
※入場には要件あり

(1)お宿やました
夢二が逗留した宿。本紙写真は滞在中の夢二と彦乃

(2)白鷺の湯
農夫が身を癒やす白鷺を見て発見したと伝えられている湯泉

(3)金沢湯涌夢二館
夢二作品だけでなく彦乃の遺品なども所蔵

(4)玉泉湖と氷室小屋
白雲楼が作った人造湖で、モリアオガエルの群生地。湖のほとりには、江戸の伝統を受け継ぐ雪氷を貯蔵するための氷室小屋

(5)夢二の歩いた道
夢二や彦乃、不二彦などが歩いた風情ある古道

(6)夢二の歌碑
夢二が湯涌を題材に詠んだ歌が刻まれている

■区公式YouTubeチャンネルでは「夢二式人生~理想の女性像を求めて~」も配信中

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