急な気温上昇や蒸し暑さにより体調を崩しやすいこの季節、食中毒にも気を付けましょう。
食中毒が増加する夏に向けて、予防のポイントを紹介します。
■都内の食中毒発生件数第1位! アニサキス(寄生虫)
アニサキスはアジ、サバ(しめ鯖を含む)、イワシ、カツオ、ブリなどの150種類以上の魚介類に寄生しています。アニサキスの除去が不十分であったり、流通や調理の段階で加熱や凍結といった処理が行われていなかったために食中毒になることがあります。
・急性胃アニサキス症
潜伏期間:8時間以内
症状:みぞおちの激しい痛み、吐き気、おう吐
・急性腸アニサキス症
潜伏期間:数時間~数日
症状:激しい下腹部痛、腹膜炎
予防方法:
・生食する魚介類は、新鮮なものを選び、内臓はなるべく早く取り除き冷蔵する(4℃以下)
・内臓に近い筋肉部分を調理する際はアニサキスがいないかよく確認する
・魚介類は中心部まで十分に加熱する(60℃で1分以上)
・魚介類は中心部まで十分に凍結する(-20℃で24時間以上)
■食肉や卵を調理する時は要注意! サルモネラ属菌
サルモネラ食中毒の原因は食肉(特に鶏肉)や卵、その加工品が多く、うなぎやすっぽんが原因となることもあります。また、食肉や卵の調理に使った包丁やまな板等の調理器具を介して別の食材に広がることもあります。
潜伏期間:6~72時間
症状:腹痛、下痢、発熱(38~40度)、おう吐、頭痛、脱力感、倦怠感
予防方法:
・割卵後は直ちに調理して食べる(卵の割りおきは絶対にしない)
・食肉や卵は新鮮なものを購入し冷蔵保存する
・食肉の中心部に十分に火が通るように加熱する(75℃で1分以上)
・食肉や卵を扱った後の調理器具はしっかりと洗浄消毒を行う
・手指は扱う食材が変わるごとに洗浄消毒する
■食中毒予防3原則
食中毒菌を
・つけない
・増やさない
・やっつける
問合せ:台東保健所生活衛生課
【電話】3847-9466
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