多摩市の決算額の分析

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(1)多摩市の財政状況
決算や多摩市が力を入れた取り組みは分かったけど、結局、多摩市の財政状況ってどうなっているんだろう…?

多摩市の財政状況は健全なんだニャ!
財政状況は、法律で定められている「健全化判断比率」の4つの指標で判断するけど、多摩市の場合は4つの指標をすべてクリアしているニャ。
もっと詳しく知りたい人は公式ホームページを見てニャ!

(2)令和5年度決算の分析
[歳出]歳出総額は617億990万円となり、令和4年度から61億1601万円減少しました。
1番大きく減少したのは教育費で50億4978万円減少しました。主な要因は、中央図書館建設工事が完了したことで工事費が減少したためです。健康やごみ処理など広く環境に関する経費である衛生費は、近年新型コロナウイルス対策などにより増加していましたが、令和5年度は新型コロナウイルスワクチン接種にかかる経費が大幅に減少しました。

[歳入]歳入総額は643億6276万円となり、令和4年度から60億9891万円減少しました。
1番大きく減少したのは地方債で24億7980万円、2番目は繰入金で19億8385万円減少しました。地方債の借入や基金の取り崩しを行って実施した中央図書館建設工事が完了したことによるものです。
一方で、歳入の柱である市税は308億4519万円となり、過去最高額となりました。主な要因は、大手企業の設備投資や新規集合住宅の完成などによる固定資産税の増加のためです。しかし、将来的にはふるさと納税による市外流出や生産年齢人口の減少などにより、減少する可能性もあります。

このグラフは、平成15年度から10年ごとの決算額です。歳出額は増加傾向にあります。高齢者・障がい者・子どもなどの福祉に関する経費や生活保護費などの経費は平成15年度と比べて約175億円増え、2倍以上になり、今後も増加していくことが見込まれています。教育費は、学校の建て替えなどがあった年に大きくなっています。
　歳入の大半を占める市税は、これまで大きく変化せず推移しています。また、民生費や衛生費の増加に伴い、その財源である国や都からの補助金(国庫支出金、都支出金)が増えています。

※グラフは本紙をご覧ください。

(3)基金の状況
市の貯金を「基金」といいます。
財政の不足を補うために積み立てる財政調整基金は、平成15年から3.3倍、公共施設などの整備・更新などのために積み立てる公共建築物等整備保全基金は8.2倍に増加しています。市民の方に必要な事業の実施や今後迎える大型公共施設の更新などお金が必要なときに備えて着実に基金の準備を進めていく必要があります。

多摩市の財政状況は今のところ健全だけど、みんなの生活を支えていくために必要なお金がこれからも増えていったり、みんなが使っていく公共施設を修理しなければいけなかったり、心配なこともあるんだニャ～。
　これからもみんなで多摩市の財政状況をしっかり見守っていく必要があるんだニャ!

※グラフは本紙をご覧ください。

■多摩市持続可能な市政運営のための取組みの達成状況について
第9次行革計画「多摩市持続可能な市政運営のための取り組み」では、令和2～5年度の4年間で取り組む項目を定め、学童クラブ入所手続き・粗大ごみの申し込み手続きのオンライン申請化や、議会・庁内会議の資料電子化などの取り組みを通じて、行財政改革を進めてきました。このたび、計画期間の終了に伴い、期間中の達成状況を取りまとめました。詳細は、公式ホームページをご覧ください。
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問い合わせ：行政管理課
【電話】338-6948