◆「未来着ている」子どもたち
「制服は未来のサイズ入学のどの子もどの子も未来着ている」。歌人の俵万智さんが詠まれた短歌です。春は、入学・進級・就職など心持ちも心機一転となる季節ですね。
このコラムを書いている時点では議会での議決はいただいていませんが、この4月に市立小・中学校の「学校給食無償化」に取り組みます。東京都の学校給食費の無償化への取り組みを行っている自治体に対して二分の一の補助を行うという新年度予算編成を受け、市民の皆さまや、市議会からも会派を超えて、学校給食無償化への要望をいただいたこともあり、未来への投資として積極果敢にチャレンジしようと決意しました。
義務教育である学校教育での給食は本来、国の財源で無償化すべきと考えますが、地方自治体でもやれることは国に先駆けてやらねばとの思いです。
この他、出産した後の授乳や育児の相談、休息にも利用できる宿泊型の「産後ケア」事業を新たに開始します。また、就労などの有無に関わらず幼稚園・保育所などで預かりを行う「こども誰でも通園制度」を試行実施します。
さらに離婚などでひとり親家庭の方への養育費が確実に確保できるよう「公正証書」手続きなどを支援する取り組みなどなど。
8月には永山公民館並びに永山北公園で、市内の幼稚園・保育所をはじめ、多数の子育て関係団体による「こどもまんなかフェス(仮称)」を開催します。
子どもの意見表明含め、「未来着ている」子どもたちをしっかりと応援していきます。
(多摩市長 阿部裕行)
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