大島の自然や文化、身近な魅力に迫ります。
■噴火の前兆現象
今月で1986年噴火から37年を迎えます。伊豆大島では、明治以降30~40年の間隔1)で中規模噴火が起こっていることから、次の噴火が近づいている可能性も高いと考えられています。
火山は、噴火前に「噴火が近いぞ…噴火するぞ…」という予兆をみせます。それを捉えるため、伊豆大島では、24時間体制で監視カメラや空震計、地震計などを活用した監視が続けられています。一般的な前兆現象としては、火山性微動や地震の群発、噴気や火山ガスの増加などが挙げられます。1986年の伊豆大島火山噴火では、噴火する数日前に普段と違う場所からの噴気が発見されていたそうです。では、「噴火することが事前にわかるなら、防災行政無線の放送を待てば安心かな」と考えそうになりますが、そう簡単ではありません。現在の科学技術では、正確な噴火時期や位置、その後の推移まで特定することは困難ですし、噴火は毎回様相が異なります。万が一普段と違う様子に気付いた場合は、速やかに町役場等通報先へ連絡するとともに、いざという時に避難できるよう備えましょう。次期噴火が迫る今だからこそ、改めて噴火警戒レベル2)や避難経路、情報を入手する方法を確認し、常に防災意識を持つよう心掛けていきたいですね。
〔伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局〕
1)防災の手引〔火山編〕
2)気象庁HP火山活動の状況(伊豆大島)
普段から、防災の手引や伊豆大島火山の活動状況をチェックしておこうね♬
R5.10.1現在、伊豆大島の噴火警戒レベルは「1」です。
異常に気付いたら、通報しよう
●大島町役場 防災対策室【電話】2-0035
●大島警察署【電話】2-0110
●大島消防本部【電話】2-0119
●伊豆大島火山防災連絡事務所【電話】2-1166
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