■決算の特徴
小平市には、一般会計のほかに3つの特別会計(国民健康保険事業、後期高齢者医療、介護保険事業)があり、歳入合計が前年度比0.8%の増、歳出合計が前年度比1.9%の増となりました。
代表的な会計である一般会計の決算の特徴は、歳入では、市税などは増となりましたが、国庫支出金や市債などが減となったため、前年度比0.1%の減となりました。
一方、歳出では、商工費や衛生費などは減となりましたが、総務費などは増となり、前年度比1.4%の増となりました。
◇表1 令和5年度一般会計・特別会計3事業の決算状況
◇グラフ1 一般会計歳入・歳出の状況
◇グラフ2 市債現在高の推移
市債残高は、令和3年度から5年度までの3年間で6億円減少し、278億円になりました。市民一人当たりで見ると約14万1千円になります。
◇グラフ3 基金現在高の推移
基金現在高は令和3年度から5年度までの3年間で79億円増加し、240億円になりました。市民一人当たりで見ると約12万2千円になります。
※表とグラフの合計は、端数四捨五入により合わない場合があります。
◆令和5年度の主な事業
◇基本目標I ひとづくり -人が育ち、学び、新たな価値を創造するまち-
・義務教育就学児医療費助成の所得制限撤廃(小学校3年生まで)
・高校生等医療費助成の開始
・保育園待機児童の解消に向けた緊急対策
・民設民営学童クラブへの支援、学童クラブの充実
・学校施設の整備、学校体育館冷暖房設備設置
・GIGAスクール構想の実現に向けた環境整備
・小学校第5学年における移動教室の実施、特別支援教育の充実
・国指定史跡鈴木遺跡保存活用事業
◇基本目標II くらしづくり -多様性を認めあい、つながり、共生するまち-
・女性相談SNS試行実施
・障がい者グループホームの自立支援給付費などの支援
・高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施
・地域密着型介護サービスの整備支援事業
・被災者用備蓄品などの整備
◇基本目標III まちづくり -自然と調和した、美しく快適で、魅力あるまち-
・鷹の台公園・鎌倉公園・上水南町二丁目寄附物件の公園整備
・公共下水道の地震対策・老朽化対策・雨水整備の推進
・小川駅西口地区市街地再開発事業の推進
・都市計画道路整備の推進
・ハウス栽培における温室効果ガス排出削減事業
◇自治体経営方針関連
・自治体DX推進のための基盤整備
・マイナンバーカード交付の推進
・中央エリアに係る整備事業(中央公民館、健康福祉事務センター、福祉会館の複合化など)
・保育園・学童クラブのICT化
◇物価高騰への対応
・低所得世帯支援給付金
・子育て世帯生活支援特別給付金
・小平商工会スクラッチカードキャンペーン
・事業者に向けた物価高騰応援金
・子育て施設・介護事業所・障がい事業所等の負担軽減・業務継続への支援
■小平家の家計簿
一般会計決算を家計に例えて、小平家の1年間の家計簿を作成しました(表2参照)。
令和5年度の小平家は、令和4年度と比べて、収入では、市税(給料)などは増えましたが、地方交付税・国・都支出金(実家からの仕送り)などが減りました。
支出では、積立金(貯金)や扶助費(学費、医療費)などが増えました。
◇表2 小平家の家計簿
※普通会計ベース。
※1万分の1に縮尺、1万円が実際の1億円になります。
■小平市の財政指標
令和5年度の小平市の財政指標は表3のとおりです。
健全化判断比率は各指標とも健全な数値となっています。
経常収支比率は、市税が伸びたことから、昨年度に比べ改善しています。
◇表3 小平市の財政指標
※上記標記中「-」は、黒字のため実質赤字比率、連結実質赤字比率、資金不足比率が算定されないことを表し、また、将来の負担が少ないため将来負担比率が算定されないことを表します。
ふるさと納税で市の歳入8億424万円が失われました。(市民が他の自治体へ寄付したふるさと納税額8億882万円、小平市に寄付されたふるさと納税額458万円)。
問合せ:財政課
【電話】042-346-9504
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