少量でも感染するウイルス・食中毒菌の知識を身に付け、冬場でも手洗いの徹底・食品の十分な加熱などの食中毒対策を行いましょう。
■冬場に多く発生するノロウイルスの特徴
冬場は、12〜3月にかけてノロウイルスによる食中毒が増加する傾向があります。ノロウイルスは、少量でも手指や食品などを介して口から入ると、体の中で増殖し、発熱・腹痛・下痢・おう吐などの症状を引き起こします。
潜伏期間(感染~発症の期間)は1・2日です。原因食品は生カキなどの二枚貝のほか、調理者の手指を介して汚染された食品からの感染が多発しています。
令和4年ノロウイルス食中毒発生状況(全国)
(出典:厚生労働者「食中毒統計資料」より作成)
■他にも…少量でも感染する食中毒菌の特徴
◇カンピロバクター
潜伏期間は2~5日です。症状は、発熱・腹痛・下痢・おう吐です。カンピロバクターは、鶏・牛・豚の腸管内に分布しており、特に鶏肉は内部までカンピロバクターに汚染されているため、中心部まで十分に加熱しましょう。
◇腸管出血性大腸菌(O157・O111など)
潜伏期間は3~5日です。症状は、発熱・腹痛・下痢・おう吐などです。毒性の強いベロ毒素を作るのが特徴です。ベロ毒素により激しい腹痛が起こり、下痢を繰り返し、血便が出るようになります。
原因食品は、生の牛肉や二次汚染された野菜などです
◇対策のポイント
食中毒対策の基本は、手洗いです。石けんを使い、よく洗うことで物理的に手からウイルスや細菌を落としましょう。また、食品は中心部までよく加熱しましょう。
問合せ:杉並保健所生活衛生課食品衛生担当
【電話】3391-1991
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