■基本目標2 「ひとの活力の向上」
○保育所等の待機児童解消に向けた取り組み
令和6年度に向けて、認証保育所の新規開設の手続きを進めていることに加え、待機児童全体の多くを占めている1歳児に絞った緊急的な待機児童対策として、既存の保育所等の空き定員等を活用し、1歳児の待機児童を受け入れる緊急1歳児受入事業を実施し、保育の受け皿を拡充します。
○小・中学校における給食施策の方向性
小学校給食については、令和4年から約1年半の期間、議論をいただいた「東村山市小学校給食あり方検討会」からの提言を踏まえ、今後の東村山市における持続可能な小学校給食の実現に向けて、引き続き使用が可能な給食調理室の小学校は、当面は自校方式を維持しつつも、給食調理室への老朽化・狭隘化対応が急がれる小学校は、親子方式や外部調理場方式といった提供方法について柔軟かつ早期に検討していきます。
中学校給食については、このたび、中学校給食を現状のランチボックスによる選択制弁当併用外注方式から、食缶方式による全員給食に変更し、令和8年度中の開始を目指して進めていくこととしました。事業手法については、民間事業者の施設を活用した民間調理場活用方式とし、効果的・効率的に事業を推進できるような公民連携手法・PPPとしています。
事業内容については、令和8年度中に中学校給食の全員給食対応をスタートするのみならず、令和10年度には老朽化・狭隘化対応が急がれる小学校分も含めた調理能力を求める内容とし、具体的には、八坂小学校を想定しており、1日最大5千食の提供を可能とすることも要件としています。
今後は生徒並びに保護者の皆さまにも丁寧にご説明をしながら、安全安心で温かく美味しい給食が持続可能となるよう、準備を進めていきます。
○公共スポーツ施設のあり方
これまでの間、久米川少年野球場および久米川庭球場の借地返還、運動公園プールの廃止に向けた調整、前川公園のテニスコートおよびグラウンドの供用開始と、屋外スポーツ施設の再編を着実に推進してきました。
一方、昭和57年に開設した市民スポーツセンターについては、施設および設備の老朽化が顕著となっていることから、令和6年度に劣化度調査を実施し、その結果を踏まえ、今後の再生の方向性を検討していきます。
○白州山の家について
白州山の家については、これまで数多くのかたに、野外体験が出来る施設としてご利用いただいてきました。
平成12年3月には現在の形に建て替えましたが、市民のレクリエーション活動の多様化や、昨今の猛暑等も重なり、施設を利用する方も減少している状況です。
施設の老朽化に伴う維持管理経費の増大に加え、利用者数の減少等を総合的に判断し、白州山の家については、令和8年度を目途に廃止したいと考えています。
引き続き、青少年対策地区委員会の皆さまとは、野外活動のあり方や今後の方策の検討を進めていくと共に、その他の利用団体や市民の皆さまに対しましても、丁寧な説明を行っていきます。
○長寿を共に祝う会
本事業は主に在宅の80歳以上の市民の皆さまを対象に、令和元年度までは町ごとに小中学校体育館等での式典開催や戸別訪問による記念品等の贈呈を行い、コロナ禍においては全対象者へ記念品等の郵送を行ってきました。
しかし、事業実施にあたり多大なご協力をいただいている各町の福祉協力員の皆さまから、福祉協力員の高齢化に伴い開催準備等の負担が大きく、長寿のお祝いに関して、式典開催より記念品を受け取りたいとの声が多くございました。このことから、市と社会福祉協議会、そして福祉協力員の皆さまと協議を重ねた結果、今後は式典の開催は行わず、対象者を80歳の方のみとし、そのご長寿をお祝いするとともに、益々のご長寿をご祈念する気持ちも込め、記念品と各町のオリジナル品等を郵送又は個別訪問により贈呈する方法に変更することとしました。
○憩いの家巡回バス
憩いの家の巡回バスについては、利用者数減少を踏まえ、令和4年度から運行を中止していましたが、この間、憩いの家利用者や老人クラブの会員を対象としたアンケート調査等も実施し、今後の巡回バス運行のあり方を検討してきました。
アンケート結果からは巡回バスのニーズが高くないことから、憩いの家巡回バスについては、令和5年度を以って廃止する方針としました。各憩いの家への送迎を目的とした1・2台分の乗降スペースをご用意することとし、施設を利用される方の利便性の向上を図っていきます。
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