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特集 校歌を歌う 校歌はうたう(2)

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東京都江戸川区 クリエイティブ・コモンズ

■人と人を結ぶ力
さて、ここまで校歌の中での江戸川区の地理・歴史にまつわるフレーズに注目してきましたが、各校の校歌を眺めてみると、それら以外にも多くの校歌で使われている単語があることに気が付きます。
例えば「希望」、「平和」、「夢」―。区内の小学校の校歌の制定年は、太平洋戦争直後から昭和の終わりごろまでの40年間を中心に広く分布していますが、これらのキーワードは、そのうちのどの時期を見ても頻繁に用いられ、地理・歴史の要素と組み合わさって校歌を構成しています。
こうした校歌のスタイルについて、音楽科教員でもある葛西小学校・葛西中学校の内野雅晶(うちのまさあき)統括校長(下写真)は「いつの時代も、誰もが子どもたちの健やかな成長を願う気持ちに変わりはなく、その思いが“夢”や“希望”といった言葉に込もっているのでは」と話します。
「そうした明るい言葉と地域の特色をともに歌詞に込めて歌い継ぐことで、校歌は、児童・生徒同士だけでなく、卒業生や地域の方も含めて一つにするような“人と人を結ぶ力”を持つようになります。同窓会などで歌えば、どんなに時が経っていても懐かしい情景・懐かしい顔が浮かんでくるのは、まさに校歌の持つこのような力によるものでしょう」(内野統括校長)
春――。学校のそばを通れば校歌の歌声がよく聞こえてくる時期となりました。皆さんの心の中に響くのはどんな校歌ですか。その校歌がうたい、呼び起こしてくれるのはどんな情景ですか。どんな人たちの顔ですか。

■江戸川区歌もぜひ歌ってみましょう
学校での式典に限らず区内の行事では、江戸川区歌が歌われる機会が多くあります。
1965年9月に制定された区歌。作詞は全国公募で寄せられた岡久美子(おかくみこ)さんによるもので、区の良き環境、職住近接のまち、良き住民性をたたえています。

一、風もみどりの 香にあけて
かがやく朝の 太陽に
空もいらかも 晴れわたる
希望の都市よ わがさとよ
ああ 江戸川はあこがれの
夢がたのしく わくところ

二、古き伝統 誇りつつ
時代をきずく 生産に
若い力が ほとばしる
伸びゆく都市よ わがさとよ
ああ 江戸川は躍進の
鐘高らかに なるところ

三、あすの栄えに 新しき
文化をかかげ とこしえに
自治と自由を もりあげる
平和な都市よ わがさとよ
ああ 江戸川は人の和の
花もあかるく 咲くところ

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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