文字サイズ
自治体の皆さまへ

合唱の楽しさを伝える、渋谷区少年少女合唱団。(1)

1/30

東京都渋谷区

―みんなで作るハーモニーを、たくさんの人に届けたい。―

■しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
区内の小学生から大学生までが所属する渋谷区少年少女合唱団の皆さんに、合唱の練習の時に心掛けていることや、12月17日の定期演奏会に向けた意気込みを伺いました。

・団長・大学1年生・メゾソプラノ 稲葉醒旺(いなばほなみ)さん
「これからも深みのある音楽を目指して、練習していきたいと思います。」
・中学1年生・アルト/ソプラノ 稲田莉子(いなだりこ)さん
「本番前は、気持ちを落ち着かせるためにみんなで声を掛け合っています。」
・小学6年生・メゾソプラノ 三宅彩瑛(みやけさえ)さん
「下級生をリードしていけるような中学生になりたいです。」
・小学6年生・メゾソプラノ 大西琥春(おおにしこはる)さん
「みんなで歌う楽しさを知り、歌がもっと好きになりました。」

◆メンバー同士寄り添い、みんなで音楽を作る
◇皆さんが渋谷区少年少女合唱団(以下、合唱団)に入団したきっかけを教えてください。
稲葉:小学1年生の時、音楽の授業でアルトとソプラノに分かれて歌う機会があって、それがとても楽しかったんです。授業だけでは終わりたくないと思い、合唱団を探していたところ、渋谷区で区制施行80周年を記念して合唱団が設立されることを知り、入団を決めました。

稲田:私はもともと人前で歌うことが好きで、母がこの合唱団を見つけてくれたのがきっかけで入団しました。

三宅:保育園のころ、友達の家で遊びながらコンサートをしていたのを、友達のご両親がいつも見てくださっていたんです。それで歌うのが好きになり、自分で作詞作曲も始めました。その友達が合唱団に誘ってくれたのがきっかけで入団しました。

大西:きっかけは小学3年生のころ、学校でもらった合唱団の団員募集のチラシです。団員全員がきれいに並んで歌っている写真を見て興味を持ち、楽しそうだなと思い入団しました。

◇今、合唱団のメンバーは何人いますか。
稲葉:現在は69人で活動しています。小学生から大学生までが所属することができ、半分以上が小学生メンバーで構成されています。

◇具体的な活動内容について教えてください。
稲葉:基本的には毎週土曜日に1〜2時間、練習しています。演奏会などが近くなると、強化レッスンとして日曜日も練習します。毎年11月に「渋谷区くみんの広場ふるさと渋谷フェスティバル(以下、くみんの広場)」で合唱を披露し、12月には定期演奏会を開催しています。今年はハチ公生誕100年を記念して、11月に秋田県大館市で開かれた「HACHI(ハチ)フェスin大館」と「ハチ公絆コンサート」にも出演しました。

三宅:普段の練習は硬い雰囲気ではなく、和気あいあいとした、和やかな雰囲気で行われています。

大西:長時間の練習には体力が必要ですが、先生が面白い話をして練習を盛り上げてくださるので、楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまいます。

◇合唱はクラスに分かれて練習しているそうですね。
稲葉:小学1〜3年生がCクラス、4〜5年生がLクラス、6年生以上がSクラスに分かれています。Cクラスは、音楽の楽しさを知るために、音楽に合わせて体を動かす「リトミック」を練習に取り入れています。クラスが上がるにつれて、歌う曲の難易度が高くなり、Sクラスになると外国語の歌にも挑戦します。

◇学校も年齢もさまざまなメンバーが集まっていますが、練習の時に心掛けていることはありますか。
稲田:下級生が緊張しないように、できるだけ話し掛けやすい雰囲気をつくるように心掛けています。

稲葉:幅広い年代が集まっているので、低学年の団員の横には年上の団員が寄り添って、楽譜の見方や歌い方などをサポートしています。みんなで一つの音楽を作るので、できるだけコミュニケーションを取るように心掛けています。

◆曲の作り手や登場人物の気持ちを考えながら歌う
◇活動を通してうれしかったことや、印象に残っている合唱はありますか。
大西:定期演奏会で外国語の曲を歌った時です。外国語で歌うのは苦手だったのですが、最後まで全員で歌い切ることができて、とてもうれしかったです。

稲葉:数年前、くみんの広場で童謡の「紅葉(もみじ)」を歌った時のことです。歌詞に「赤や黄色の色様々に」というフレーズがあるのですが、ステージから見た景色がまさに歌詞のように、青空に紅葉の赤や黄色が映えていて感動しました。今でも鮮明に覚えています。

◇入団する前と後で、変化したことはありますか。
三宅:合唱団で音楽の作り手や曲の登場人物の気持ちを考えながら歌うことを学んだのですが、それは学校での勉強にも役立っています。国語の授業で音読をする時は感情を込めたり、文章を読む時も登場人物の気持ちを考えたりするようになりました。

大西:みんなで歌う楽しさを知って、歌がもっと好きになりました。

稲田:入団前は自分の好きなように歌っていたのですが、入団後は、人に届けるための歌があることを知り、たくさんの努力を重ねないと、お客さまに歌を届けることはできないのだと実感しました。また、入団前は人前で緊張してしまう性格でしたが、入団後はステージに立つと、緊張しながらも全力を尽くそうという心構えができるようになりました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU