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競泳オリンピアンと語る、水に親しみ、スポーツを楽しむ2024年。(2)

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東京都渋谷区

◇引退後、松田さんはスポーツジャーナリストとして、萩野さんは大学教員を目指しながら、水泳やスポーツに関する活動に取り組まれています。
松田:自分を育ててくれた水泳やスポーツというフィールドで社会貢献をしたいという思いがあります。健康への意識が高まったり、楽しい気持ちになったり、スポーツから得られる恩恵を生活にうまく取り入れてもらえるように、さまざまな活動に取り組んでいるところです。

萩野:現在、私が大学院に通っているのは純粋に「知りたい」という気持ちからです。現役時代も休養期間以降は、泳ぐことやスポーツの意義について考えながら泳いでいました。水泳にもダイバーシティがあり、楽しみ方は一人一人異なると思います。個性を尊重できるように幅広く学び、活動をしています。

長谷部:松田さんには昨年、区立中学校水泳部の合同部活動や、「渋谷スポフェス2023※」に講師として参加していただきましたが、いかがでしたか?

松田:合同部活動では、子どもたちの「水泳を頑張りたい」という気持ちを感じてとてもうれしかったです。今後も継続的に参加して上達をサポートしたいですし、スポーツを習慣化することで、思春期の子どもたちが心身のバランスをうまくとれるようになるといいなと思っています。「渋谷スポフェス2023」では水泳教室に加え、水辺で安全に楽しむためのウォーターセーフティ教室や水球など競泳以外のプログラムも充実し、私自身もたくさんの発見がありました。

長谷部:水泳の生涯スポーツとしての可能性について、お二人はどのように考えていますか?

萩野:水泳は関節への負担が少なく、重力から開放されて心身ともにリフレッシュできるので、生涯スポーツとしての可能性は十分あると考えています。競技会などで楽しみながら記録を目指すのもいいのではないでしょうか。

松田:安全に水の中で運動することは、年齢に関係なくメリットが多いですし、何歳からでも水泳はうまくなれると思います。大事なのはリラックスすること。水の中で呼吸を止めず、しっかり吐き切ることが上達の最初の一歩です。

萩野:水と触れ合う時間が増えるほど水と仲良くなれるので、上達したい人はプールに行く回数を増やすと良いと思います。

長谷部:毎日のように泳いでいると、その日のコンディションで水に対する感覚も変わりますか?

松田:現役時代は水をかく時の当たり方で分かりましたね。調子がいいと水がつかめる、水に乗れているという感覚があります。

萩野:水に飛び込んだ瞬間に「あ、今日は調子がいいな」と分かりますね。

長谷部:水と会話していますね!さすがトップアスリートの感覚です。

※渋谷区体育協会主催の、子どもから大人まで誰でも参加できるスポーツイベント。

◇スポーツを楽しめる環境づくりのために、今後実現したいことはありますか?
長谷部:50mの長水路での区大会や、気軽に参加できる記録会などを実現したいです。今後、区立小中学校の建て替えに伴い、温水プールも順次増えていく予定なので、区民の皆さんにも有効活用していただき、お二人のようなトップアスリートの経験を還元してもらえる、そのような取り組みも行なっていけたらと考えています。

松田:渋谷区のスイマーたちとの接点をもっと増やしたいと考えています。区主催の水泳大会が定期的にあれば、学校の部活を引退した生徒たちもブランクを気にせず、目標を持って水泳を続けられますよね。

萩野:私自身はまだまだ勉強中ですが、さまざまなことを学びながら、水泳の面白さを伝えていきたいと思っています。渋谷区にはプールや体育館、公園など、スポーツができる環境が整っていて、チャンスは既にたくさんあります。そのチャンスを生活に溶け込ませ、思い立った時にスポーツを楽しめるようなきっかけをつくれたらと考えています。

長谷部:お二人のご協力もいただきながら、スポーツを渋谷の文化として根付かせていきたいです。スポーツを「する」だけでなく「見る」「支える」「つながる」ことも含めて、エンターテインメント性を持って盛り上げていきたいと思います。

◇今年はパリ2024大会が開催されるオリンピックイヤーです。新年の抱負をお聞かせください。
松田:パリ2024大会では日本選手の活躍はもちろん、大会の演出にも注目しています。街に広く開かれた大会というテーマは、スポーツ環境を区民に向けて開放していく渋谷区のテーマにもつながると思います。個人としては、佐渡市で開催される4つの長距離系イベントを全て完走するのが目標です。仕事と運動の両立を目指して頑張ります!

萩野:松田さんのポテンシャルは本当にすごいです!私もマラソンのタイムアップを目指して頑張ります。パリ2024大会は、引退後初の夏季オリンピックなので、選手ではない自分がどう競技と向き合い、そこで何を感じるのかワクワクしています。

長谷部:パリ2024大会は本当に楽しみですね!パラスポーツに力を入れている渋谷区としてはパラリンピックの応援もしっかりとして、誰もが気軽に体を動かせるまちづくりを盛り上げていきたいと思います。本日はありがとうございました。

松田・萩野:ありがとうございました。

≪「渋谷のラジオ」で放送中!≫
松田さん、萩野さんと長谷部区長の鼎談(ていだん)は1月9・16日に「渋谷の星」で放送します。

問合せ:広報コミュニケーション課広報係
【電話】03-3463-1287【FAX】03-5458-4920

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