文字サイズ
自治体の皆さまへ

障がいのある人の移動を助けるガイドヘルパー。(2)

2/35

東京都渋谷区

◆必要な人たちに必要なサービスが届くように、担い手を増やしたい
◇移動支援事業所として、今後の目標を教えてください。
近藤:現在、毎月約85人が「ぷらっと・なかよし」を利用しているのに対し、ガイドヘルパーは40人程度です。利用者から、「もっと移動支援を利用したい」との声が寄せられていますが、なかなか対応できないのが現状です。必要な人たちに必要なサービスが届くように、ガイドヘルパーの担い手を増やしていくことが目標です。

◇ガイドヘルパーになるための条件はありますか?
近藤:東京都が定める移動支援従業者養成研修を受講し、修了証明書が交付されると、都内の移動支援事業所で勤務できるようになります。応募条件は区内在住・在勤・在学の18歳以上の人です。年齢の上限はなく、5・6年前には80歳の人も活躍していたんですよ。

◇渋谷区移動支援従業者養成研修では、どのようなことをするのでしょうか?
近藤:養成研修は3日間のカリキュラムになっています。最初の2日間は、障がい者を支援する上で知っておかなければならない障害者差別解消法や障害者虐待防止法などの制度について学び、その後グループワークで事例検討やプラン作成を行います。最終日には、移動支援に同行したり、移動支援のシミュレーションを行なったりする実習があります。実習ではそのほかに、生活介護施設や作業所を見学したり、知的障がい当事者に来ていただいて話を聞いたりする機会も設定しています。

◇最後に、区民の皆さんに向けてメッセージをお願いします。
関:ご興味のある人は、養成研修を受講していただき、実際の移動支援を経験してほしいです。一人でもガイドヘルパーが増えてくれるとうれしく思います。

川瀬:私がガイドヘルパーの仕事をする時間は週に一度、往復で2時間半ほどです。短い時間でもできることはあります。少しでも時間に余裕がある人がいらっしゃいましたら、養成研修を受講してみてください。

村田:昨年に続いて今年も10月27日に笹塚のイベントスペース「笹塚十号のいえ」にて、利用者たちのアート作品展を開催します。すてきな作品がたくさん展示されますので、ぜひ、お越しください。それをきっかけにガイドヘルパーの仕事に興味を持つ人がいらっしゃいましたら、うれしいです。

近藤:障がいのある人たちと仲良くなるためには、一緒に過ごす時間が大切です。障がいの軽い人も重い人もいますが、じっくりと時間をかけて接することで、その人なりの関わり方が分かってくると思います。ガイドヘルパーが増えて、障がいのある人も生活しやすい街を実現したいです。

≪「渋谷のラジオ」で放送中!≫
瀬さん、関さん、村田さん、近藤さんへのインタビューは10月1・8日に「渋谷の星」で放送します。

■渋谷区移動支援従業者(ガイドヘルパー)養成研修(全3回)
日時:
・講義 11月16日(土)・17日(日)9:00〜17:00
・実習 11月23日(土・祝)または11月27日(水)
場所:総合ケアコミュニティ・せせらぎ ほか
内容:知的障がい者の外出時の移動支援(買い物、乗車の補助など)に必要な知識・実技の習得
※研修修了者は、東京都指定の知的障害者移動支援従業者養成研修課程修了証明書を取得することができます。
講師:社会福祉士 市川和男氏ほか
対象:区内在住・在勤・在学で18歳以上の人
費用:無料
定員:30人(抽選)
申し込み:10月27日までに区LINEまたはメール((1)氏名(2)生年月日(3)住所(4)電話番号(5)メールアドレス(6)実習参加希望日(7)志望理由を記入)で

問合せ:障がい者福祉課経理係
【電話】03-3463-1936【FAX】03-5458-4935【Eメール】sec-syoufuku_keiri@shibuya.tokyo

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU