世界各地では今もなお、戦争や武力侵攻によって、多くの人々の命が脅かされています。戦争は遠い世界のことではありません。終戦記念日を迎える夏、平和について改めて考えてみませんか。
■『つなぐ』
戦争の悲惨さや平和の大切さを学び、その成果を広く地域に伝えていく取り組みです。区内在住・在勤・在学の高校生世代を対象に、被爆地(長崎)への派遣や、戦争や平和に関する全5回の研修の活動を通じて、若い世代が過去を知り、平和とは何か考え、それぞれの想いを次の世代につなげていくことを目的にしています。
研修や活動の成果は、活動報告書としてまとめるとともに、平和のつどいを活動報告の場として地域に発信し、青年団一人一人の平和への想いを伝えていきます。
▼港区平和青年団の取り組み
▽港区平和青年団参加への思い
・紛争や戦争はなぜ起こるのか、平和とは何か。自分なりの考えを導き出したい。
・二度と戦争を繰り返さないために、私たち若者世代に何ができるのか、何をすればいいのか考えていきたい。
▼港区語り部の会との交流
港区平和青年団の第1回事前研修として、毎年港区語り部の会と交流会を実施しています。交流会では語り部の会の皆さんから、自らの戦争体験談や平和への想いを平和青年団に伝えていただいています。令和6年度も6月22日に生涯学習センターで交流会を実施しました。
▽港区語り部の会
グループ語り部昔のことを語り合う会として23年前に活動を始め、区内の各小学校で私たちの子どもの頃の生活について話をしたり、体験してもらう活動を続けています。
港区平和青年団との会合では、戦争体験者として戦争の悲惨さについて話をしています。
今の子どもたちが戦争の厳しさを知り、平和であることのありがたさを感じられることを願っています。
▽語り部の会との交流を終えて港区平和青年団の感想
・自分たちが今戦争のない平和な国で生活しているのは当たり前ではないことを痛感した。
・今の恵まれた環境に感謝し、社会に貢献していきたいと思った。
▼『知る』
▽港区平和都市宣言
区は、核兵器廃絶を訴えるとともに世界の恒久平和を願い、昭和60年8月15日に平和都市宣言を行いました。この宣言の下、区は、「平和のつどい」や「平和展」等の取り組みを行っています。また、区は「平和首長会議」の加盟都市として、世界166カ国・地域の8,403の加盟都市(令和6年7月1日現在)とともに、平和な世界の実現をめざして取り組んでいきます。
▽平和の灯
「平和の灯(ひ)」は、平成17年度に、港区平和都市宣言20周年の記念事業の一環として、核兵器の廃絶と世界の恒久平和を願い、区立芝公園に設置しました。
「平和の灯」に灯された「火」は、広島市の「平和の灯(ともしび)」、福岡県八女市(旧星野村)の「平和の火」、長崎市の「ナガサキ誓いの火」を合わせたものです。区は、「平和の灯」を通じて、戦争の惨禍と平和の尊さを伝えていきます。
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