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「今はむかし」の執筆者・井上孝さんが逝去されました

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東京都狛江市

広報こまえで「今はむかし」の連載を執筆されていた井上孝さん(享年91歳)が、3月31日(日)に逝去されました。

「今はむかし」は、狛江の歴史の一コマを今に伝えるコラムとして、平成5年12月15日号から連載が始まりました。井上さんは第1回の執筆を担当され、以後、中島惠子さんとともに月に一度、原稿を寄せていただきました。
平成26年に中島さんが逝去されてからも連載は続き、令和6年3月15日号掲載分まで、約30年の長きに渡って筆を執られました。
井上さんは昭和7年、東京生まれ。昭和42年に狛江に移り住まれ、狛江第二中学校・狛江第三中学校の教諭として19年、狛江第二中学校の教頭として4年、狛江第一中学校の校長として3年、狛江の子どもたちの指導にあたりました。授業で郷土の歴史を調べる活動等に取り組む傍ら、狛江市文化財専門委員として市内の文化財の保護保存に努められ、また狛江市市史編さん委員会や狛江市環境を考える会等の委員として、幅広く市政のためにご尽力をいただきました。
「今はむかし」は、狛江で起きた過去の出来事等を切り口に、生活の変化、市井に暮らす当時の人々の思いを伝え、時に世相を受けて歴史から何かを学び取ろうとする井上さんの意志が感じられるものでした。決して労を惜しまず、市内外を駆け巡りながら得た資料や証言に基づき執筆をされ、井上さんが著した「狛江市の歴史」、「狛江・語りつぐむかし」、「狛江・語りつぐ戦争体験」、そして「狛江・今はむかし(上下巻)」といった書も、狛江の歴史を伝える貴重な記録となっています。
私たちは、少なからず過去の出来事を振り返り、そこから学びを得ながら生きています。狛江が未来に向かって新たな一歩を踏み出すとき、井上さんが遺された数々の記録はその道標として、私たちを優しく支え続けてくれるはずです。
狛江を愛し、後世のために多くの記録を遺していただいた井上さんに改めて深く感謝するとともに、謹んで哀悼の意を表します。

問合せ:秘書広報室広報広聴担当

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