消費生活センターでは、契約など消費生活に関する相談を受け付けています。今回は、最近特に件数の多い事例について紹介します。
○暮らしのレスキューサービスにご注意!
事例:
ベランダに蜂の巣を見つけたので、インターネットで検索し「最安値980円から」とある事業者に依頼した。作業前に4万2000円と言われた。作業後、エアコンの室外機の中にも巣が1個あったから取ったと言われ、追加料金3万円が発生し、7万2000円を払わされた。納得できない。
アドバイス:
トイレの詰まりや水道のトラブル、鍵の紛失、ネズミや蜂の駆除などの急なトラブルに遭遇した際、いわゆるネットで見つけた「暮らしのレスキューサービス」に依頼したら高額な請求を受けたという相談が多数寄せられています。料金に納得いかない場合は支払わずに交渉しましょう。日頃から、地元の管工事組合、ペストコントロール協会などの連絡先を調べておくとよいでしょう。
○定期購入のトラブルにご注意!
事例:
インターネット上の広告で、定期縛りのない980円のダイエットサプリメントを見つけた。申し込む途中でさらにお得なコースを案内され契約した。商品が届いたが、申し込んだコースは5回の縛りがあり総額5万円だと分かった。解約の電話をかけたがいつも話し中でつながらない。
アドバイス:
最近は申し込みの入力途中で別のコースを案内され、高額な縛りのある契約をしてしまったという相談が増えています。広告にとらわれず、申し込む際には購入条件や返品特約をよく確認しましょう。メール等でも解約の申し出ができる場合があります。
○屋根が壊れているって本当!?
事例:
近所で工事をしているという事業者が突然来訪し「お宅の屋根がめくれているのが見えた。無料で屋根に上って点検します」と言うので依頼したら、点検後に屋根が浮いている写真を見せられ「早く修理をした方がいい」と言われ、慌てて契約をしてしまった。後から冷静になってみると工事の内容のわりに高額な気がする。屋根が壊れていたかどうかも疑問なので解約したい。
アドバイス:
無料、あるいは格安で点検してあげると持ちかけ、「このままでは大変なことになる」と不安をあおって契約を迫る商法を点検商法といいます。突然訪問してきた事業者に、安易に点検させないようにしましょう。屋根が壊れているという説明や、壊れた屋根の写真が自宅のものではない可能性もあります。その場で契約せず、別の専門家に確認を依頼したり、複数の事業者から見積もりを取ったりするようにしましょう。
○分電盤の無料点検にご注意!
事例:
「分電盤を無料で点検する」と電話があり、法定点検だと思い了解した。来訪した事業者に「15年以上経っているので交換しないと火事になる危険性がある。今日契約してもらえれば工事費を無料にする」と勧誘され、16万円で契約した。よく考えると必要かどうか疑問に思う。高額でもあり不安になった。
アドバイス:
無料点検を装った契約トラブルが増えています。4年に1度の法定点検で勧誘することはありません。不安をあおられたり、急がされたりしてもすぐに契約しないよう注意してください。
■消費生活出前学習会を行っています
消費生活相談員が、皆さんの地元に出向き、日頃の相談事例に基づいた旬の情報をお届けします。悪質商法からご自分や家族、友人を守るために、ぜひご利用ください。
対象:町内会、老人クラブ、PTA、学校、サークルなど、おおむね10人以上の団体
開催日:原則月~金曜日の午前10時~午後4時の間で1~2時間程度
問合せ:消費生活センター
【電話】725-8805
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■困ったときは消費生活センターへ
対象:市内在住、在勤、在学の方
相談専用電話:【電話】722-0001(受付時間…月~土曜日、午前9時~正午、午後1時~4時、祝休日を除く)
消費者ホットライン(消費者庁):【電話】188(いやや)
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