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自治体の皆さまへ

【特集】悩みを抱える人への寄り添い方(2)

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東京都目黒区

■つなぐ
本人の悩みに沿った解決の糸口を提案してみる

Q:悩みを聞いたら、次は専門機関につなぐほうがいいでしょうか?
A:悩みや、相手の状況に応じてつなぐ先の選択肢があります
眠れないなど体の調子が悪いという時は医療機関、借金に関しては法律相談の機関になるでしょう。また、決して専門機関だけということはありません。例えば学業で悩んでいれば、教師への相談を促すこともありますし、仕事の悩みであれば、上司など職場のかたに相談することも大切です。専門機関以外にもいろいろなつなぎ先があるということを知っていただき、まずはそこにつないでいくことが大切です。
ただ、今までに自殺未遂がある場合や、自殺念慮(自殺のための具体的な考え)がある場合には、身近にいる人自身が自殺相談窓口に相談してもいいと思います。

◆悩んでいる人も、そんな人の身近にいるあなたも、ご相談ください
▽区の相談窓口
保健師が心と体の健康相談などを受け付けています。医師による相談日もあります。
日時:月~金曜日8:30~17:00(祝・休日、年末年始を除く)

問合せ:
・保健予防課保健相談係【電話】5722-9504【FAX】5722-9508
・碑文谷保健センター保健相談係【電話】3711-6447【FAX】5722-9330

▽都相談ほっとLINE@東京
LINEからチャットで相談できます
日時:毎日15:00~22:30

▽とうきょう自死遺族総合支援窓口
【電話】5357-1536
日時:
・月~金曜日15:00~19:00
・日曜日13:00~17:00(メール相談は常時受け付け)

▽関係機関の特別相談

※相談日時が変更になる場合あり。電話や都Webなどで最新情報をご確認ください

■見守る
長い目でそっと寄り添う

Q:つないだ後は、どのように関わっていくのがいいでしょうか?
A:つないだ後も、継続して見守ることが大切です
専門機関や、つなぎ先と継続して話をしていけるように、「話してみてどうだった」など、近況を聞きながら見守る姿勢がいいと思います。
次の相談を予約していたけど行けなかったということもあるので「一緒に電話してみる?」、場合によっては「一緒に行こうか?」など、一緒に対応していくことが大切です。

Q:悩んでいる身近な人を助けるために心がけておくといいことはありますか?
A:「あなたという存在を気にかけていますよ」というメッセージを送れるといいですね
皆さん自身も負担になってしまわないように、一人で助けようと思わず、身近な相手に「気にかけているよ」というメッセージを送ってあげられるといいですね。身近な人だからこそSOSのサインに気付けるというのは強みです。
専門機関はその人の状態を見て、アセスメントをして、道筋を考えていくことはできますが、最初の入り口は身近な人だからこそ気付くことができます。普段から気にかけていたいですね。

■人と人との関わり、人の温かさはなくなることはありません
インターネットやSNSの普及で、人との付き合いが希薄になっているといわれる時代ですが、人との関わりや温かみは、いつまでもなくなることはありません。ゲートキーパーとして、周りの人との関わりを大切にし、見守ることのできる社会を目指していきます。

■気づき、傾聴し、必要な支援につなぎ、見守る悩んでいる人に手を差し伸べる「ゲートキーパー」
自殺を考えている人を助けたいと思った誰もが、自殺対策におけるゲートキーパーになりえます。自殺のサインに気づき、話を聞き一緒に考えるゲートキーパーは、悩んでいる人の孤立を防ぎ、安心を与える存在です。

ゲートキーパー養成講座の詳細は本紙4面へ

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